2012年5月19日、交流サイト世界最大手のフェイスブックが、ナスダックに上場を果たした翌日。フェイスブック創設者のマーク・ザッカーバーグ氏が、8年間の交際を経た恋人のプリシラ・チャンさんと結婚した。プリシラさんは中国系ということで、中国でもひときわ注目を集めている。

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プリシラさんのフェイスブックのプロフィールによると、彼女はマサチューセッツ州出身、英語・スペイン語・広東語(広東地方の中国語方言)を操り、2007年にハーバード大(生物学専攻)を卒業。2012年にカリフォルニア大学サンフランシスコ校を修了。2007〜2008年には学校で科学の教師を務めるなど職歴も優秀。フェイスブックでは2011年3月20日付でザッカーバーグ氏との交際を公にし、「料理とソフトなものが好き。シンプルな生き物」と自己紹介。現在、22万人のフィード購読者を持っている。

ハーバード大在学中の2005年、同じ大学で学んでいたザッカーバーグ氏との交際を開始。中国のサイトでプロフィールを調べたところ、彼女は1985年に中国江蘇省の南京市で生まれ、本籍地は同省徐州市となっている。その後、香港を経て米国に移住。2010年末にはザッカーバーグ氏の初訪中に同伴し、国内大手検索エンジン・百度(バイドゥー)や三大大手ポータル・新浪(SINA)、三大大手移動体通信キャリアのチャイナモバイルなどを訪問している。

世界で最も若くして最大級の成功を手に入れ、世界の長者番付でもトップに食い込むザッカーバーグ氏を射止めた才媛だが、“歯に衣（きぬ）着せぬ”中国の一部ネットユーザーらは、彼女を「色黒、チビ、デブ」「豚足」「南京小胖妹」（南京のデブちゃん）とやゆしている。これは、「お金持ちを射止めるのは美女である」という通念が中国で根強いことの証かもしれない。

“中国版ツイッター”と呼ばれる簡易投稿サイト・新浪微博では以下のような声が飛んでいる。

「お手洗いで金のカメをつかまえた。中国女はすごいね！」(※2人はあるパーティーに出席した際、お手洗いの列に並んでいるときに知り合ったという)

「時価でマイクロソフトを超える企業になったフェイスブックのCEOと結ばれるとは。全世界のカルチャーや産業が中国の独占状態になる日も近い」。

「容姿で特に秀でているわけではないのに、なぜ？こうしてまた、ミラクルな女性が誕生した」。

「彼女が中国系だからって中国人が優越感を感じる必要はない。彼女はアメリカが育てたんだ」。

「他人をうらやましがるのではなく、自分自身をしっかり生きないとね」。(翻訳・編集/愛玉)