金さえ払えば…「論文博士」が役人に急増、大学側は「半分商売」―中国

Record China    2012年5月8日(火) 15時36分

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6日、新華社通信は「学歴大躍進」と題した記事で、博士課程に通学せず、論文を大学に提出する「論文博士」が役人に乱発されている実態を取り上げた。写真は11年7月、夏休みの観光客でにぎわう北京の名門、清華大学と北京大学。

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2012年5月6日、中国国営の新華社通信(電子版)は「学歴大躍進」と題した記事で、博士課程に通学せず、論文を大学に提出する「論文博士」が役人に乱発されている実態を取り上げた。

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記事によると、国家統一試験を受けず、授業にも出ず、ノルマもなく、論文も書かず、授業料は職場持ち―という丸投げ状態でも「博士」になれてしまう役人が急増している。論文だけはどうにか書くものの、とても「博士」が取れるレベルではないケースも多いという。

それでも、政府機関のお偉いさんから「よろしく」と金を積まれれば、大学側は断れない。将来、どんなことでお世話になるかも分からないからだ。政府機関では学歴によって出世が決まるため、とにかく皆、「博士」になりたい。大学側も半分は商売だと割り切っているようだが、「学生募集の時期は憂鬱。まるで取引だ。役人の『よろしく』を断ると後が面倒なので、携帯電話の電源を切っている」と話す教授もいる。

だが、これほど“安売り”していては「博士」の名が廃る。北京の首都師範大学教育政策・法律研究院の労凱声(ラオ・カイション)院長は「大学は節操を守るべき。利益ばかり追求する『企業』になってはならない」と嘆いている。(翻訳・編集/NN)

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