2012年4月27日付の英ロイター通信は、中国でこのほど開幕した北京モーターショーで、自動車メーカー世界大手が続々と低価格車種を打ち出し、奇瑞汽車など中国車メーカーに圧力をかけていると伝えた。29日、環球網が報じた。

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それによると、中国における国産車のシェアは、2010年末時点の30．9％をピークに下落に転じ、今年3月末には27．8％まで縮小した。原因の一つに世界大手メーカーによる低価格攻勢が挙げられる。海外大手が中国市場に1台6万〜7万元（約76万4200〜86万1600円）前後の車種を続々投入。奇瑞汽車、吉利汽車、比亜迪（BYD）などのローカル企業と全面対決する様相となっている。吉利汽車の幹部は、「冗談ではなく、プレッシャーは非常に大きい」と話す。

中国の自動車販売台数は2009年、前年比46％増と大幅な伸びを見せた。しかしその後、政府による購入補助政策の撤廃などで、増加ペースは鈍化。2020年までの伸び率は年7〜8％に下がるとみられる。一方、海外企業の中国参入は拡大する一方で、中国車メーカーにとっては試練の時が続きそうだ。（翻訳・編集/AA）