Record China 2012年4月24日(火) 6時11分
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21日、中国が近年、石炭の輸入を急拡大させていることから、石油戦争に次ぐ世界的な「石炭戦争」が勃発するとの懸念が広がっている。写真は江蘇省連雲港の埠頭。
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2012年4月21日、中国が近年、石炭の輸入を急拡大させていることから、石油戦争に次ぐ世界的な「石炭戦争」が勃発するとの懸念が広がっている。台湾NOWnewsが伝えた。
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韓国銀行(中央銀行)は16日に発表した報告「中国の石炭輸入が急増した背景と啓示」で、中国が石炭輸入を確保するため、石炭輸出国への影響力を徐々に強めており、これが取引国間の争いのきっかけとなって国際石炭価格を不安定にさせ、世界的な「石炭戦争」が勃発するとの懸念を示した。
2010年の中国の石炭埋蔵量は、世界全体の27.2%に当たる2794億トン。2011年の中国の石炭生産量は、世界全体の半分に当たる35億トンに上った。それでも、中国は世界第2の石炭輸入国で、2010年は1億6500万トンを輸入している。これは世界の石炭輸入量の17.9%に当たる。
石炭は中国のエネルギー消費量の70.5%を占めており、世界平均(29.6%)の2倍を超える。中国は現在の技術水準では安全で高効率な原発を建設するのは難しく、水資源も乏しいため水力発電も期待できないというのが現状。中国の石炭による発電比率は79%を占めており、今後も石炭需要は増加の一途をたどるとみられている
一方、韓国の石炭輸入依存度は87%、日本の石炭自給率はわずか3%にすぎない。日本政府が2011年に発表した統計によると、石炭発電が占める割合は全発電量の27%で、原子力発電の発電量にほぼ匹敵、石油発電より15ポイントも高い。
福島原発の事故を受け、韓国でも原発の運転停止を求める声が上がっており、今後は石炭発電の需要が高まるとみられている。石炭発電の最大の利点はコストが安いこと。だが、石炭価格が上昇すれば、日本と韓国は液化天然ガス(LNG)や原子力発電に頼らざるをえなくなる。(翻訳・編集/NN)
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