Record China 2012年4月19日(木) 13時26分
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18日、ロンドン五輪を控え、中国の国家代表チームが深刻な「肉不足」に陥っている。写真は陸上ハードルの劉翔選手。
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2012年4月18日、ロンドン五輪を控え、中国の国家代表チームが深刻な「肉不足」に陥っている。中国では近年、違法薬物入りの飼料で育った家畜の肉を知らずに食べたアスリートがドーピング検査で「陽性」になるケースが続出、「肉が怖くて食べられない」という事態となっている。揚子晩報が伝えた。
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国家体育総局水上スポーツ管理センターの李仲一(リー・ジョンイー)保障部副部長によると、同センター所属の選手196人がすでに40日間も「肉断ち」を強いられている。本来であれば、選手は1日にブタ肉と牛肉をそれぞれ400gずつ摂取することになっているのだが、現在はサプリメントに頼っている状態だ。
今年1月には国家体育総局が「肉禁止令」を発令。選手に対し、外食の際はブタ・牛・羊の肉を食べることを禁じたほか、訓練センターでも安全が確認できない肉を選手に提供できなくなった。
中国では、「痩肉精(塩酸クレンブテロール)」入りの飼料で育ったブタの肉を知らずに食べたアスリートが、筋肉増強効果があるとされるクレンブテロールに陽性反応を示すなど、選手生命に関わる深刻な事件が相次いだ。中国の試合に出場した卓球ドイツ代表選手から検出されたこともあった。
「痩肉精」は飼料に混ぜると肉の赤身が増すことから、中国では違法に使用する悪徳業者が絶えない。そのため、マラソン中国国家代表チームが合宿先の雲南省で独自に鶏肉を飼育し、ブタ肉を食べないようにするなど自衛策に乗り出すチームも。「アジアの昇り龍」と呼ばれる陸上ハードルの劉翔(リウ・シアン)選手も、もう何年もほとんどブタ肉を食べていないという。(翻訳・編集/NN)
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