北ミサイル打ち上げ、秘密裏に行ったのは「北朝鮮の自信不足の表れ」―中国軍事評論家

Record China    2012年4月13日(金) 18時51分

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13日午前、北朝鮮は人工衛星との名目で長距離弾道ミサイルを発射したが、失敗に終わった。北朝鮮メディアも、同日正午すぎになって「軌道進入に失敗した」と報じている。中国紙はこのタイミングで発射が行われた理由や墜落原因などについて分析した。写真は中国での報道。

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2012年4月13日午前7時38分55秒、北朝鮮は人工衛星との名目で長距離弾道ミサイル「光明星3号」を発射したが、失敗に終わった。北朝鮮メディアも、同日正午すぎになって「軌道進入に失敗した」と報じている。中国・法制晩報は、このタイミングで発射が行われた理由や墜落原因などについて分析した。

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1)秘密裏に発射を実行した理由

中国の軍事評論家・馬鼎盛(マー・ディンション)氏によると、事前に外国メディアを招き、大々的にアピールしていた“人工衛星”を、決して理想的とは言えない天候条件の中、秘密裏に発射した理由は、「北朝鮮の自身のなさ」を表していると指摘した。

2)墜落原因

馬氏は2つの原因を考えている。1つはミサイル本体が爆発したこと。2つ目は、ミサイルが軌道をそれてコントロールを失ったため、韓国か中国の領内を通過するかもしれないミサイルを自爆させ、その残骸を自国で回収しようとの意図があったというもの。韓国メディアは、「いずれの原因にせよ、技術面での力量不足が鍵」と指摘している。

3)事後処理

韓国メディアは韓国軍上層部の見解として、ミサイルの墜落地点を韓国・全羅北道群山市の西側近海としている。すでに軍が出動してその残骸を捜索中だ。この進度で進めば、まもなく残骸落下地点に到達するという。

4)技術力後退と国民の士気への影響

米韓の分析によれば、今回の墜落は、ミサイルの1段目と2段目が分離する前に発生している。1段目と2段目の分離は発射2分後と考えられているが、今回は発射1分ほどですでに墜落しているからだ。1998年と2009年に行われた人工衛星「光明星1号・2号」の発射実験では少なくとも分離には成功しており、なおかつ飛距離も今回を上回っていた。つまり、北朝鮮の技術力は後退したものと米メディアは分析している。そして、今回の打ち上げ失敗が北朝鮮政府と国民の士気に与えた影響は非常に大きいと見ている。(翻訳・編集/愛玉)

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