韓国軍でスマホ禁止令緩和=兵士の生活改善へ、きっかけはあの事件―中国メディア

Record China    2018年5月23日(水) 8時10分

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20日、環境網によると、来年から韓国軍で徴兵中の兵士は休み時間や外出中にスマートフォンを使えるようになる可能性があるという。写真は韓国の軍人。

2018年5月20日、環球網は、来年から韓国軍で徴兵中の兵士は休み時間や外出中にスマートフォンを使えるようになる可能性があると伝えた。

韓国紙・韓国経済によると、韓国国防部の関係者は今年4月からスマートフォン禁止令の緩和を四つの部隊で試験的に始めたことを明かした。8月からは実施範囲をさらに広げるという。実施期間中、兵士たちのスマートフォンは、昼間は所定の場所で保管され、午後6時から同10時の間は自由に使えるようになる。

以前は、韓国軍はスマートフォンの基地への持ち込みを禁止し、使用はご法度だった。同関係者によると、試験運用で見られた不備を改善しつつ、来年は全部隊に対し夜間のスマホ使用を許可する法案を実施するという。一方で、試験運用中に情報漏洩などの問題が発生した場合、計画を先送りすべきという意見も上がっている。

さらに記事は韓国メディア・聯合ニュースの記事を引用し、「今回の計画は従来からの管理が厳しい文化を変え、兵士の生活の質を改善するのが目的」と説明。現在韓国では約62万人の兵士が徴兵中で、韓国軍の人権問題は以前から問題とされていた。

韓国の非政府組織(NGO)・軍人権センターが今年4月に発表したデータによると、去年に受けた人権に関する相談件数は1036件で、2016年の2.4倍となった。去年8月、人権センターは大将のパク・チャンジュとその妻が自宅に配属された兵士を奴隷のように扱っていたと告発した。パク夫妻は兵士の手首に呼出装置を装着させ、呼出があるとすぐに対応するよう命じたという。記事は「このスキャンダルで、軍は兵士の生活の改善策を講じることを余儀なくされた」と伝えている。

また記事は、兵士のスマートフォンについて、「現状ではほとんどの兵士は一定の保管料を支払って基地付近のコンビニなどに預け、休暇中や外出中には引き取って使用している」と紹介している。(翻訳・編集/山口)

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