Record China 2012年4月7日(土) 23時29分
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6日、松本清張の代表作「球形の荒野」は中国発売当初まったく注目されなかった。出版社が今年、書名を「一個背叛日本的日本人(日本を裏切った日本人)」と改め再出版すると、カルチャー系SNSの新書欄トップページに掲載され、高評価を得ている。写真は武漢の書店。
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2012年4月6日、長江日報によると、世界三大推理小説作家とされる松本清張の代表作「球形の荒野」は、中国発売当初、まったく注目されなかった。出版会社の北京読客図書有限公司が今年、同書の書名を「一個背叛日本的日本人(日本を裏切った日本人)」と改め中国で再出版すると、カルチャー系SNS「豆瓣」の新書欄トップページに掲載され、10点満点で9.2点の高得点を獲得した。人民網日本語版が伝えた。
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有名小説が中国で不評となった例は他にもある。「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」の発行部数は日本で100万部を突破し、2011年のベストセラーとなった。しかし北京新華書店のデータによると、同書の2月の発行部数は、北京市全体で4部のみであった。米国の歴史上、「聖書」に次ぐ大ベストセラーを記録した「肩をすくめるアトラス」は、米国で最大の影響力を持つ10大図書の一つとされ、発行部数8000万部を記録した。しかし同書の1月の発行部数は、北京市全体で3部のみであった。「薔薇の名前」は1980年に出版され、発行部数1600万部を記録した名作で、現在まで35カ国語に翻訳されており、海外では「ダ・ヴィンチ・コード」の評価を大きく上回るが、北京市での発行部数は数カ月に渡り一桁台と低迷している。
読客図書の関係者は、「名作が売れない理由はさまざまだが、最大の原因は読者がイメージしにくい難解な書名。『球形の荒野』を再出版する際、当社は書名を『日本を裏切った日本人』と改めた。この書名は物語の内容を正確に要約しており、シンプルで読者も一目で理解することができる。装幀のデザインにもこだわり、表紙では純白をバックとした真っ赤な日の丸が刀に切り裂かれている。第二次世界大戦の敗戦前夜、ある日本人外交官の生死を賭けた闘いに関する物語の魅力が読者に十分伝わってくる」と語った。(編集/TF)
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