韓国の生理用ナプキンはやっぱり危険?韓国政府のずさんな安全調査に韓国ネットが怒り

Record China    2018年5月19日(土) 1時0分

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16日、韓国・KBSによると、生理用ナプキンから発がん性物質が検出されたことをめぐり、韓国の食品医薬品安全処は「安全性に問題はない」との実験結果を発表していたが、今回、食薬処の実験過程に問題があり、安全性が担保できないことが発覚した。写真はソウル。

2018年5月16日、韓国・KBSによると、韓国では昨年8月、生理用ナプキンから発がん性物質が検出されたとのニュースが大きな波紋を呼んだ。その後、食品医薬品安全処(食薬処)が実験を行い「安全性に問題はない」と発表したことで騒動は一段落となっていたが、今回、食薬処の実験過程に問題があり、安全性が担保できないことが発覚した。

記事によると、昨年の食薬処の実験は発がん性物質であるベンゼンやヘキサンなどの揮発性有機化合物の検出を中心に行われた。その際、食薬処は市場に流通している生理用ナプキンを小さく切って実験した結果、どの製品からも人体に有害となる量は検出されなかったと発表していた。

しかしKBSが入手した食薬処の内部資料には、発表と違う結果が記されていたという。発表ではベンゼンやヘキサンなどの有害物質がほとんどの製品で「不検出」となっていたが、資料には検出されたことを示す「○」が記されていた。2つの実験の違いは「試料の重さ」で、発表時の試料(生理用ナプキン)は0.1グラム、一方でKBSが入手した内部資料の試料は0.5グラムだという。これについて記事は「なぜ有害物質の検出が少ない実験結果のみを発表したのか疑問だ」と指摘している。生理用ナプキン1個の重さは約5グラムで、0.1グラムの試料は50分の1に過ぎないという。試料の量が少ないと、有害物質の検出確率も当然下がることになる。

さらに記事は、試料の採取過程も問題視している。生理用ナプキンをはさみで切った場合、揮発性の高い有害物質が放出してしまう可能性があるという。

韓国では今も生理用ナプキンによる副作用を訴える声が相次いでおり、食薬処の実験結果に対する疑問の声も強まっている。

この報道に対し、韓国のネットユーザーからは「政府の発表は信じられない。大統領は変わったけれど、その他は以前のまま」「いつものこと。最初から信じてない」「0.1グラムだけ使う人などいない。全体をテストするべき」「食薬処の関係者を全員処罰し、正確な結果を発表してほしい」など政府に対する否定的な声が寄せられている。また、「外国の製品を輸入しよう。韓国企業はお金のことしか考えていないから」と製品を製造する企業への厳しい声も。

その他にも「国産の製品不買運動を始めよう」「その論理でいくと、使用前に扇風機の風に当てれば大丈夫ということ?」などさまざまな声が寄せられており、波紋はさらに拡大している。(翻訳・編集/堂本

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