中国軍の米国への戦略「非対称戦争」、周辺国が同様の手段で中国に対抗―香港紙

Record China    2012年4月1日(日) 6時7分

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30日、「非対称戦争」は中国が米国に対して用いている戦略だが、周辺各国も同様に中国に対してこの戦略で対抗しつつあるという。写真は中国海軍の高速戦闘艇。

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2012年3月27日、香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは、「非対称戦争」は中国が米国に対して用いている戦略だが、周辺各国も同様に中国に対してこの戦略で対抗しつつあると報じた。30日付で環球時報が伝えた。

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非対称戦争とは、戦力的に差がある相手に対して、正面からぶつかるのではなく、相手が対抗や予想がしにくい手段で戦闘を仕掛けることで、一般にはテロやゲリラ戦が挙げられる。また、中国の米国に対するサイバー戦争、空母キラーと称される対艦弾道ミサイル「東風21D」の開発、長期的な潜水艦計画なども非対称戦争と認識されている。

この戦略のカギは、不透明で虚実混じった情報などによって、相手側を常に推測させ、混乱させることにある。米国が中国に軍事情報の提供や軍事力の透明化を求めるのは、より正確な情報把握が理由の1つでもある。これに対し、中国は米国に「冷戦時代の思想」と反論し、この要求をはねのけている。

周辺国は中国のこの戦略を単純に受け入れてはいない。例えば、ベトナムはロシア製の最新の潜水艦やミサイル、軍艦などを導入することによって、中国の米国に対する戦略と同様に、中国に対して非対称戦争で対抗しようとしている。

中国は90年代以降、細やかな外交政策によって中国に対する様々な疑いを軽減するとともに、幅広く周辺各国との関係を築いてきた。しかし、中国軍の近代化の推進は、他国の疑いを増すことはあっても減らすことはないだろう。(翻訳・編集/HA)

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