黒竜江省大慶市に飛ぶ“バッタ”=中露石油争奪史を振り返る―中国

Record China    2012年3月31日(土) 11時6分

拡大

26日、韓国・中央日報は「大慶のバッタ」と題する記事を掲載し、中国最大の石油都市で、中露経済交流の拠点でもある黒竜江省大慶市の変遷を振り返った。

(1 / 8 枚)

2012年3月26日、韓国・中央日報は「大慶のバッタ」と題する記事を掲載し、中国最大の石油都市で、中露経済交流の拠点でもある黒竜江省大慶市の変遷を振り返った。29日付で環球時報が伝えた。

その他の写真

大慶市ではいたるところで“バッタ”が見られる。校庭やマンションの庭、公園や幼稚園――夕陽を受け羽ばたくようにみえる外見から“バッタ”と呼ばれるそれは、原油探査用のポンプだ。同市はかつて、中国の石油自主開発の拠点だった。中ソ対立が激化した1950年代終わり、ソ連からの技術者派遣がストップし、中国は国を挙げ原油自主開発に乗り出した。バッタは当時の名残りである。

時は流れて中国は急速な経済成長を果たし、1993年に石油輸入国に転じた。今や石油消費量の6割以上を輸入に頼る。大慶市は中露経済交流の拠点に変わった。日本が押さえていたシベリアからの原油パイプライン供給も、09年に中国が奪還。大慶市はロシアから送られる原油の輸送拠点となった。

大慶市に“バッタ”が飛ぶ様子は単にロマンチックな風景ではない。エネルギー獲得をめぐり、アジアとロシアが複雑な関係を経てきた歴史の象徴でもあるのだ。(翻訳・編集/AA)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携