墓地不足の深刻化に対応、省政府が海洋散骨の推進に乗り出す=費用を全額負担へ―遼寧省

Record China    2012年3月29日(木) 7時8分

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27日、海洋葬(散骨)の無料化政策が中国遼寧省で始まった。同省の戸籍を持つ人を対象に今月21日から海洋葬にかかる費用を自治体が負担することに。写真は10年3月、大連で行われた集団海洋葬。

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2012年3月27日、遼寧日報によれば、以前から要望の声が高かった海洋葬(散骨)の無料化政策が中国遼寧省で始まった。同省の戸籍を持つ人を対象に今月21日から海洋葬にかかる費用を自治体が負担することになった。

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遼寧省では毎年約25万人が亡くなっているが、墓地不足が深刻となっている。海洋葬はそうした問題を解決する葬儀方法の一つとして注目されており、1990年代からすでに1万6000人分の葬儀に利用されている。このほど、省の民政庁と財政庁が全省で海洋葬への補助を行う政策の実施を決定した。

省民政庁の楊景雲(ヤン・ジンユン)副庁長は、年内にこの無料制度を利用して行われる海洋葬は3000件前後になるとの予測を明かし、土地資源の節約に大きく貢献すると指摘。生態環境の保護にもつながり、旧習にとらわれない現代的な葬儀方法だとした。

海洋葬への省政府の補助は個人に対してではなく、葬儀を取り仕切る機関に対して行われる。瀋陽市や鞍山市、撫順市などでは1200元(約1万5000円)を、大連市や丹東市、錦州市などでは800元(約1万円)を標準額として、葬儀を行うのに必要な交通費や証明書の発行、骨壺から手提げ袋の代金まですべての費用が補助対象となる。(翻訳・編集/岡田)

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