2018年4月30日、参考消息は、米メディアの報道を引用し、中国がロシアのために空母を建設する可能性について伝えた。

記事は、米国ナショナル・インタレストが4月27日に掲載した記事を引用。ロシアの空母・アドミラル・クズネツォフは大規模な修理が必要な時期になっており、あとどれだけ使用できるか分からないと指摘した。そのため「新たな空母に変更しない理由はない」としているが、「ロシアの財政や技術を考えると独自建造は難しい」とした。

そこで、ほかの国から購入するとしたら、中国の可能性が十分にあると分析。「中国の造船業はこの10年で急速の進歩を遂げており、大型の艦艇の建造経験があるほか、最新の国産空母はわずか5年で完成したと紹介し、ロシアは冷戦終結以降、大型の艦艇を建造していない」と指摘した。

その上で、「中国にとってロシアのために空母を建造することには多くのメリットがある」と分析。中露関係を強化することができるほか、ロシアが空母に望む特許技術を理解することができ、国際的な艦艇製造市場における行政管理経験を積むことができるとした。

しかし、中国にとって唯一のデメリットは、ロシアのために空母を建造すると中国の造船工場の場所と能力を使わなければならないことだが、「これはわずかな代価に過ぎない」と結んだ。（翻訳・編集/山中）