2018年4月26日、新京報は、広州地下鉄グループが、エスカレーターでは右側に立って左側を空けることを提唱するのを止めたと伝えた。

日本では大阪など一部地域を除いて東京など多くの地域で、エスカレーターでは左側に立ち右側を空けておくが、台湾や香港などでは右側に立ち左側を空けていることが多いようだ。最近では、中国国内でも大都市を中心に「一種のマナーで公共の場所での常識」としてこの習慣が広まりつつある。

しかし、広州地下鉄グループが公開した情報によると、「右側に立ち左側を空けること」はもう提唱しないという。広州地下鉄グループは、「長期間、右側に立って左側を空けると、エスカレーターの左右の重量バランスが崩れ、使用寿命に影響が出る。安全面からもエスカレーターでは歩くべきではなく、急いでいるなら階段を使ってほしい」と答えた。

北京地下鉄でも、以前は右側に立って左側を空けるよう呼びかけていたが、今では「しっかり立って手すりにつかまるよう」呼び掛けているという。専門家は「エスカレーターで歩く方が非文明的」としている。

これに対し、中国のネットユーザーからは「左右のバランスが崩れる？香港も日本も片側に立っていて問題ないのに？」「つまり品質が悪いということか」「品質がダメということか。あるいはメンテナンスする金がないのか？欧米や日本では数十年前からこうしているのに、何の問題も起きていないぞ」などのコメントが寄せられ、多くのユーザーが品質に疑念を抱いているようだ。

ほかには、「だったら上下の方向を変えればいいだけじゃないか。月に1回とか3カ月に1回とか」と具体的な対策を提案するユーザーも。なお、日本でも日本エレベーター協会はエレベーターでの歩行禁止を呼び掛けている。（翻訳・編集/山中）