金正恩委員長が米国に「強化された核査察」受け入れを表明、その意図は?=韓国ネットは半信半疑

Record China    2018年4月25日(水) 13時20分

拡大

24日、韓国メディアによると、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が、国際原子力機関(IAEA)の査察受け入れを含め強化された非核化の検証を受け入れる意思を米政府に伝達していたことが分かった。資料写真。

2018年4月24日、韓国・東亜日報によると、北朝鮮金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が、国際原子力機関(IAEA)の査察受け入れを含め強化された非核化の検証を受け入れる意思を米政府に伝達していたことが分かった。

23日、韓国情報当局によると、今月初めにトランプ米大統領の特使として極秘訪朝したマイク・ポンペオ次期国務長官候補は、金委員長と面会し「完全かつ検証可能な非核化が前提になってこそ、米朝首脳会談のための本格的な実務接触に乗り出すことができる」と述べ、北朝鮮が核廃棄の検証手順を受け入れるよう強く要請したという。

ポンペオ候補は過去に北朝鮮がIAEAの査察団を追放したことを取り上げつつ、「短期間で集中的な核検証手続きは避けられない」と指摘。また査察団が追加で核施設を調査する「特別査察」の必要性にも言及したという。

このような米国側の要求に対し、金委員長は「トランプ政権が誠意ある交渉を行うことを前提に、核凍結への申告・査察などの義務を受け入れる」と回答したとみられているそうで、ある情報当局者は「(国際社会が)北朝鮮の核再検証に乗り出した場合、(その検証の)強度は(以前より)はるかに増す」とし、「金委員長がこのことをよく理解した上で核査察対応カードを切ったのは、トランプ大統領のメッセージを持って訪朝したポンペオ氏にその程度の誠意を見せる必要があると考えたため」と分析したとのこと。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「北朝鮮は常に警戒すべき対象であり、私たちの主敵であることを忘れてはならない」「核廃棄には絶対に応じないと思う」「北朝鮮にはこれまで幾度もだまされてきた」「小さな核爆弾ならどこにでも隠せる」など、北朝鮮に対する不信の声が多く寄せられた。

その一方で「いい結論だと思う」「トランプ大統領の任期が終わるまでに全てを解決せねばならない」「終戦の宣言まで実現してほしい」など米朝首脳会談への期待の声も見られた。

その他に「査察をすることが目的ではなく、核を廃棄させることが目的」「完全な核兵器の廃棄とともに、完全な化学兵器廃棄の推進も必要」などとするコメントもあった。(翻訳・編集/三田)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携