国会に集団チャイナドレスで参戦、「政治はショーの場ではない」と国民の非難が殺到し断念―中国

Record China    2012年3月6日(火) 16時51分

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3日、北京で「両会」が開幕した。これに参加する浙江省代表団の女性らが、揃ってオーダーメイドの高級チャイナドレスを着て現れるという企画に対し、国民からは次々に非難の声が飛んだ。結局、企画はお流れになったという。写真はすでに完成したドレス。

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2012年3月3日、北京で毎年3月に開催される「両会(全国人民代表大会・中国人民政治協商会議)」が開幕した。政府への諮問会議と国会の同時開催という政治的な一大イベントだが、これに参加する浙江省代表団の女性らが、揃ってオーダーメイドの高級チャイナドレスを着て現れるという企画に対し、国民からは次々に非難の声が飛んだ。京華時報の報道。

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「両会はアカデミー賞授賞式でもないし、ファッションショーでもない」「政治の場を商業的宣伝に利用するのか?ここは国会だ、商談の場ではない」「そもそも、その衣装代はどこから出ているのか?」5日に開幕する全人代で、浙江省代表団の女性30人(全人代代表22人・政協委員8人)がチャイナドレスで登場するというニュースが流れると、インターネット上は批判の声で溢れた。

浙江省は特産がシルクであることでも有名だが、この企画は、浙江省シルク博物館の趙豊(ジャオ・フォン)館長らの発案。「中国女性たちに、フォーマルな場で中国文化の魅力を伝えてほしい」との思いから提案したという。全世界のメディアに発信するには国会という場がふさわしいとも判断したようだ。しかし、あまりの反響に、省代表団はチャイナドレスの着用を断念した。多くの国民たちは文化の国際アピール以上に、「国会そのものに専心せよ」との思いを抱いたということだ。

なお、すでに完成してしまったチャイナドレスの購入費用についてだが、「省代表団の公的予算によるものではない」とのこと。さらに、代表団は「チャイナドレスの着用に関しては各代表個人のアイディアによるもので、代表団としての公式なものではない」と弁明している。(翻訳・編集/愛玉)

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