北朝鮮、核実験の一時停止と引き換えに米国から食糧24万トン、日中韓は「歓迎」―中国紙

Record China    2012年3月1日(木) 19時19分

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2月29日、中国紙は、米国と北朝鮮の第3次ハイレベル対話で、北朝鮮がウラン濃縮活動、核実験、長距離ミサイル発射の一時停止に合意する代わりに、米国から24万トン分の食糧を手に入れることになったと報じた。

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2012年2月29日、中国紙・新京報は、米国北朝鮮の第3次ハイレベル対話で、北朝鮮がウラン濃縮活動、核実験、長距離ミサイル発射の一時停止に合意する代わりに、米国から24万トン分の食糧を手に入れることになったと報じた。

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記事によると、北朝鮮は外務省報道官が朝鮮中央通信(英語版)の取材に応える形で、対話の結果を発表した。その内容は以下の通り。「米国側の要請に基づき、ハイレベル対話の積極的な雰囲気を維持するため、北朝鮮は効果的な対話が継続している間、核実験、長距離ミサイルの発射、ウラン濃縮活動を一時停止(モラトリアム)することで合意した。国際原子力機関(IAEA)のウラン濃縮活動のモラトリアムの監視も認める。米側は24万トンの栄養食品の提供と、さらなる食糧支援の実現にも努力する」。

ほぼ同時に米国務省のヌーランド報道官も、主旨がよく似た声明を発表した。ただ、「寧辺(ニョンビョン)の実験用黒鉛減速炉(5000キロワット)や再処理施設などについても、無能力化に合意した」の部分は、北朝鮮側の発表には含まれていなかった。24万トンの栄養食品の支援について、米側は「厳しい監視のもとで支給すること」を求めており、北朝鮮も「具体的な実施について、双方で近々確認を行う」としている。

朝鮮中央通信はこのほか、▽2005年9月の6カ国協議共同声明の履行について、両国で再度確認した▽平和協定が締結されるまでは1953年に結ばれた朝鮮戦争休戦協定が平和と安定の礎石になる▽米国は北朝鮮を敵視しない。互いの主権と平等を尊重する精神に基づき、両国関係改善の準備をする▽文化、教育、スポーツなどの民間交流を増やしていく、との内容で合意したと伝えた。

この結果について、韓国外交通商部報道官は「韓国政府は合意内容が忠実に履行されることを期待する」、玄葉光一郎外相も「北朝鮮をめぐる諸懸案の解決に向けた重要な一歩であり、歓迎する」と、ともに歓迎の意向を示した。対話は2月23日と24日に北京で行われた。当初、昨年12月に行われる予定だったが、金正日(キム・ジョンイル)総書記の死去で延期された。(翻訳・編集/NN)

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