<中華経済>鉄鉱石の対外依存度が減少=鉱山の急速な建設が奏功―中国鉄鋼業

Record China    2012年3月1日(木) 7時31分

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28日、中国北京市で「2012年中国鉄鉱石会議」が開かれ、中国の鉄鉱石対外依存について話し合われた。写真は中国山東省青島市にある港の鉄鉱石置き場。

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2012年2月28日、中国北京市で「2012年中国鉄鉱石会議」が開かれ、中国の鉄鉱石対外依存について話し合われた。北京商報が伝えた。

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会議で中国鉄鋼工業協会の王(ワン)副会長は、中国の鉄鉱石対外依存度は2010年から下がり始め、2011年には2009年の70%から60%まで依存度が下がった。

王副会長は、鉄鉱石の対外依存度が下がった要因として、中国国内鉱山の急速な発展と中国企業が海外の主要鉱山での大量な量産を挙げた。

近年は世界3大鉄鋼メーカーが市場を独占し、価格を引き上げてきた関係もあり、中国の依存度減少は容易ではなかった。それでも世界3大鉄鋼メーカーの影響下では生存が難しいため、中国は依存度減少へ奔走せざるを得なかった。

依存度減少を実現したが、2011年の大・中鉄鋼企業77社の総利益は875億元(約1兆1156億円)で、前年同期比4.51%減退した。うち中心企業の利益率は2.4%に留まった。マイナス成長の企業は8社に増え、8社の総赤字額は32.8億元(約418億円)に上る。これに対し中国鉄鋼工業協会は、「高額な輸入鉄鉱石価格が中国国内企業の利益をしぼり取っている」と強調した。

先に海外メディアが中国2011年の鉄鉱石対外依存度は2010年から変化していないと報道、中国鉄鋼企業が行った多元化戦略の効果を疑問視していた。そのため、専門家は今回の会議は海外メディアのそうした声に反論する意味があると考えている。

中国鉄鋼工業協会の統計によると、2010年末中国企業の海外主要鉱山での生産量は1.5億トンに達し、2011年にはさらに3000万トン増加した。2008年以降急速に建設してきた鉱山が徐々に力を発揮しており、今後中国の対外依存度はさらに減少するという。

また、中国国内鉄鉱石生産量は2005年の4.2億トンから、2011年は13.3億トンに達し、前年同期比27.15%の増加だった。年平均21%拡大しており、6500万トンの銑鉄需要はカバーできている。

さらに王副会長は、現在鉄鉱石価格は下降傾向にあり、仮に中国国内の鉄鋼市場が縮小すると、輸入鉄鉱石の価格は1トン当たり110ドル(約8828円)まで下落する可能性があると話した。(翻訳・編集/内山)

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