トランプ大統領の言葉を誤訳して美化?疑惑を韓国大統領府が否定

Record China    2018年5月25日(金) 18時30分

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24日、韓国メディアは、22日の記者会見におけるドナルド・トランプ米大統領の発言を、大統領府側が都合の良いように誤訳したとの報道に対して大統領府が反論したと報じた。写真は韓国大統領府。

2018年5月24日、韓国・ソウル経済などによると、米ワシントンのホワイトハウスで米韓首脳会談を前に急きょ開かれた記者団との質疑応答の中でのドナルド・トランプ大統領の発言を韓国大統領府が誤訳したという疑惑について、大統領府側が、事実とは異なると反論した。

22日(現地時間)に開かれた記者会見で文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、北朝鮮が態度を一変させたことについての記者団からの質問に対し、韓国語で「米朝首脳会談が予定通り行われることを確信している」と述べ、「米韓は緊密に連携する関係」と発言した。この言葉にトランプ大統領はすぐさま反応し、「通訳する必要がない」と発言してからその理由を説明した。ところが問題は、この時点で会場から大きな笑いが起きたため、後に続くトランプ大統領の説明が聞こえにくくなったことで起こった。

ソウル経済によると、ホワイトハウス側は、トランプ大統領の説明を「以前聞いた内容であることが明らかだから」(Because I’m sure I’ve heard it before)と理解したが、韓国大統領府の記者団は「なぜなら、良い言葉だと思われるからだ」という内容の翻訳を伝えた。これについて、韓国の一部メディアやネットユーザーからは、大統領府がトランプ大統領の発言を誤訳して美化したのではないかという疑惑の声が上がった。すると大統領府の副報道官は24日にこの疑惑を否定し、「現場で音声が正確に聞こえなかった場合、(大統領府の)記者は集まって話し合い、現場の雰囲気も考慮して最終案を作る」とし、「現場の記者が見るに、雰囲気は悪くなかったということ」と説明した。

さらに海外メディア秘書官室の行政官は、「複数ある録音記録のうちで比較的音声がクリアなものを聞いてみたところ、『I’ve heard it before』ではなかった。現場にいた記者に確認すると、『Because I’m sure that it’s good』(なぜなら、良い言葉だと確信しているから)と聞こえたそうだ」と説明したという。

この報道に対して韓国のネットユーザーの反応は、「なんとしてでも政府の足を引っ張りたい韓国メディア」「そんなことくらいでいちいち記事にするか?」「韓国のメディアは不安と危機感ばかりあおっている」「会見の動画を見たが、誤訳ではないのに」と、報道そのものを非難するものが圧倒的に多かったが、「外国メディアは文政権を無能呼ばわりしているというのに、(大統領府は)都合よく解釈してずいぶん楽天的だな」と皮肉る声や、「ホワイトハウスのホームページには『どうせ前も聞いた言葉だろうから通訳しなくてもよい』って書いてあるよ」と指摘する書込みも見られた。(翻訳・編集/半田)

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