中国メーカーが「欧州製」を生産!EU域内に工場を続々と移転―豪州紙

Record China    2012年2月24日(金) 7時42分

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22日、オーストラリア紙が「中国が高級イメージの『欧州製』の名を借りて欧州市場に食い込んできている」と題した記事を掲載した。写真はフランス・カンヌ。

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2012年2月22日、中国紙・環球時報オーストラリア紙の「中国が高級イメージの『欧州製』の名を借りて欧州市場に食い込んできている」と題した記事を掲載した。以下はその内容。

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欧州各国のリーダーが中国に対し、3兆2000億ドル(約256兆4000億円)という巨額の外貨準備の一部をユーロ圏国家の債券購入に充ててほしいと願う姿を尻目に、中国政府は目下、いかにして大事な欧州市場の支配権をわが手中に収めようかと考えを巡らせているようだ。最近、中国メーカーが続々と生産拠点をユーロ圏に移転させている。

自動車大手、中国長城汽車公司は21日からブルガリアの新工場で本格的な量産を開始。欧州連合(EU)域内に自動車組み立て工場を開設した初めての中国自動車メーカーとなった。現地メーカー・LITEX社との合弁で、まずは現地向けに販売されるが、最終的な狙いは欧州各国への販路拡大。EU加盟国であるブルガリアで生産した新車は関税ゼロで他のEU国家に輸出することができる。

また、フランスでは中部の町、シャトールーに5億ユーロ(約530億円)をかけた「中国工業区」が完成した。ここでは主に中国の労働者が低コストで作った部品の組み立てが行われる。これにより、地元に4000人分の雇用を創出することになるが、中国側にとってもメリットは大きい。ここで組み立てた新車はすべて「欧州製」になるからだ。

高級イメージを持つ「欧州製」は、消費者にとって「中国製」の何倍も価値が高い。中国企業にとってはこれが最も重要な部分。安かろう、悪かろうのイメージが定着した「中国製」のままで欧州市場に打って出ようとしても、難しいということを知っている。

中国はもはや「世界の工場」であり続けることに満足しなくなっているようだ。多くの企業が「中国製」のイメージ向上に躍起になっている。これと同時に、市場へのルートを確保するため、空港や港、鉄道など貿易に関連するインフラの整備や物流などへの投資もかなり熱心に行っている。(翻訳・編集/NN)

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