中国でダイヤモンド産業が急成長、インドを脅かす―インド紙

Record China    2012年2月21日(火) 15時50分

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19日、中国のダイヤ産業が安価な人件費と政府の支援で急成長しており、インドを脅かしている。写真は浙江省台州市のデパートで販売されている688万元(約8600万円)のダイヤ。

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2012年2月19日、環球時報によると、インドのザ・タイムズ・オブ・インディア紙は16日、中国がインドのダイヤモンド産業を脅かしていると伝えた。

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インド北西部の都市スーラトは市場価値8000億ルピー(約1兆3000億円)のダイヤモンド産業を有する世界最大規模のダイヤ研磨加工地だが、イスラエルやベルギーのダイヤ関連企業が上海周辺の地域と広東省や山東省に多額の資本を投じたことにより、中国からの圧力が以前にも増して明確になっているという。

上海のダイヤモンド取引所とダイヤモンド取引連合管理事務局による最新の統計によれば、中国の研磨加工産業の市場価値は2007年には6億ドルにすぎなかったが、2011年には20億ドル(約1580億円)に急成長。また、熟練工の数も同7000人から6万人にまで急増している。労働人口が50万人程度のスーラトでは熟練工を短期間で増やすことは難しく、今後もそうした問題が続くと中国からの圧力はさらに大きなものとなることが予想されている。

中国のダイヤモンド産業の急速な成長は、低い人件費と政府の産業支援が背景にあるが、1カラット当たりのコストは、インドが13ドル、中国が17ドルとほぼ拮抗している。なお、ベルギーは150ドル、イスラエルは100ドル。中国は税制面など厚い産業支援を行っており、インドの企業ですら中国に会社を設立しているほどで、中国はすでにインドに次いで世界第2の小型ダイヤ加工国となっており、毎年市場価値10億ドルものダイヤ原石を輸入している。(翻訳・編集/岡田)

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