訪日中国人観光客、「マナーが大幅に改善」と中国メディア、旅行スタイルも爆買いから文化体験型にシフト

Record China    2018年10月13日(土) 19時20分

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訪日中国人観光客について、中国メディアは「マナーが大幅に改善」と指摘。「旅行スタイルも爆買いから文化体験型やディープ観光にシフトしている」と伝えている。写真は東京都板橋区にある東京大仏(乗蓮寺)。

10月初めの国慶節の連休中、海外旅行に出かけた中国人は700万人を超えた。海外旅行先でタイと並び人気となったのは日本だ。訪日中国人観光客について、中国メディアは「マナーが大幅に改善」と指摘。「旅行スタイルも爆買いから文化体験型やディープ観光にシフトしている」と伝えた。

日本政府観光局(JNTO)によると、国慶節がある10月に訪日した中国人観光客は、2015年が44万5600人、16年が50万6162人、17年が66万3800人と右肩上がりに増加した。今年は国慶節の連休が昨年よりも1日短かった上、相次ぐ台風襲来や北海道地震などの影響もあったが、人気は相変わらずだ。

光明日報は中国人客のマナーについて「大幅に改善されている」と主張する記事を掲載。「浅草寺やディズニーランドなどの観光地で、列に並ぶ中国人客は減っていないが、長時間並ぶのに耐えられず割り込む現象は減った。銀座や新宿などの繁華街で中国人客は減少していないが、商品を購入する際に大声で騒ぎ、口論に及ぶ現象は減っている」と述べ、「日本の大手メディアが伝える中国人客の訪日旅行に関するニュースが減っていないが、マナー違反のニュースは減っている」と強調した。

記事は「これには理由がある」と説明。「まず中国政府は旅行中のマナー順守に関するPRへの重視を強めている。中国駐日本大使館も観光客のマナー順守の旅行を促す多くの積極的な措置を講じている。例えば観光客が日本に到着すると大使館名義のショートメールを受信する。現地の法律を順守し、マナーを守り旅行するよう促す内容だ」と論じた。

さらに「フリープランでもツアー旅行でも、中国人客は旅行前にオンラインメディアや旅行会社のガイドに目を通し、日本の文化・習慣と関連法を予習している」と説明。「さらに、日本現地の観光地や有名な繁華街には中国語の看板が設置され、中国人客に善意ある注意を行っている」とも付け加えた。

一方、電化製品などの「爆買い」が目立った旅行スタイルも変化したとの報道もある。中国新聞社は「今年の国慶節の連休、記者が銀座や秋葉原などの中国人観光客が好きな買い物スポットを取材したところ、以前と比べて荷物を抱えて買い物をする中国人観光客がかなり減ったという印象を受けた」と報じた。

代わりに関心を集めているのが文化体験とディープ観光。同紙によると、北京から東京観光に訪れた男性は東京国立博物館、東京都写真美術館、蔦屋書店などの文化施設を日程に組み込み、80年以上の歴史がある築地魚市場にも行き、写真撮影を楽しんだ。

北海道在住の中国人女性は「東京や大阪などの大都市より人口が少なくて風景が美しい北海道は中国人観光客から人気がある。北海道旅行のリピーターは多く、フリー観光が特に多い。毎回違う場所に長期滞在し、また別の場所に行くというディープ観光が増えている」と話したという。(編集/日向)

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