2012年2月16日、ロイターは、フェイスブックはすでに60以上もの商標を中国で申請していると報じた。

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8億人以上のユーザーを抱える世界最大のソーシャルネットワーキングサービス・フェイスブック。同社にとっても中国は重要な市場だが、現在はネット検閲の対象となっており、中国国内からアクセスすることはできない。中国進出のうわさは以前からささやかれていたが、現時点ではまだ具体化していない。

だが中国進出の準備は着々と進めているようだ。中国工商局の公式情報によると、フェイスブックは「臉譜」「面書」「臉書」「飛書博」「飛思博」「翡思簿」「菲絲博克」「THE FACEBOOK」「FACEBOOK」など60以上もの商標を申請している。一番早い申請は2006年3月で、その時期から中国進出の手を打っていたことが明らかとなった。

しかし、最も普及している訳語である「臉譜」「面書」などは、すでに商標を押さえられている。フェイスブックはそれらの商標が無効だと申請している状態だ。

中国での商標問題では、先日、アップル社が手痛い失敗を喫した。裁判の末、中国企業が中国本土におけるiPad商標を保有しているとの一審判決が下り、巨額の賠償金を支払うリスクが浮上している。いまだに中国進出の動きが見えないフェイスブックだが、前哨戦はすでに始まっている。（翻訳・編集/KT）