Record China 2018年3月29日(木) 13時20分
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29日、韓国メディアは、南北・米朝首脳会談の開催や突然の中国訪問など“異例の行動”を見せている北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の真意について、専門家らの分析を紹介した。資料写真。
2018年3月29日、韓国・SBSは、南北・米朝首脳会談の開催や突然の中国訪問など“異例の行動”を見せている北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の真意について、専門家らの分析を紹介した。
非核化のための本格的な交渉(南北・米朝首脳会談)に入る前に中国を訪問した金委員長の真意について、韓国では「すでに非核化の意思を明らかにした北朝鮮は、米朝国交正常化まで念頭に置いている。つまり、中国の了解を得るという事前の政治基盤づくり」と分析する声が出ているという。韓神大学国際関係学部のチェ・ヒョンイク教授は「北朝鮮の反対の中で(1992年に中韓が)国交を樹立する際、中国は礼儀を守り、当時の外相らを北朝鮮に送って丁寧な説明を行った。これと同じように、相互主義の観点で北朝鮮は非常に重要な戦略的決断をした」と主張したそうだ。記事は「金委員長が核のない北朝鮮体制を計画していることを前提に、中国を米国に非核化の意思を示す際の保証人にしたい考えとの見方もある」とも伝えている。
また、中朝首脳会談に習近平(シー・ジンピン)国家主席のブレーンと言われる王滬寧氏が同席したことに注目する声もあるという。成均中国研究所のヤン・ガプヨン研究室長は「王滬寧氏は中国の改革開放の論理をつくり出し、広めた人」と説明した上で、「北朝鮮内部の動揺を事前に防ぐための論理をつくろうとしている北朝鮮の意図が介入しているのではないか」と指摘したそうだ。
こうした見方に対し、海外からは「北朝鮮にとって核は絶対に放棄できない安全弁の役割」とし「楽観視過ぎる」との反論も出ているという。米CNNは「米朝首脳会談の危険負担が大きいため、北朝鮮は一種の保険をかけたがっている」とする記事を掲載したといい、記事は「金委員長の訪中の意図には肯定的、懐疑的などさまざまな解釈が飛び交っている」と伝えている。
これを受け、韓国のネットユーザーからは「北朝鮮は絶対に核を手放さない。核施設を破壊したとしても、これまでの実験資料と研究員が残っている限り、金さえあればいつでも秘密裏に実験なく核を造れる」「非核化は口だけ!親北の文在寅(ムン・ジェイン)大統領のせいで朝鮮半島の非核化は遠のくだろう」「金正恩が核を放棄するVS飼い犬が人間の言葉を話す、2つのうち1つを選べと言われたら、私は後者に1億懸けられる」など北朝鮮の非核化に懐疑的な声が数多く寄せられている。
また「体制を守るためということは統一する気はなく、北朝鮮という国を認めろということ?」「金正恩は韓国の大統領よりはるかに賢い。韓国大統領は国民の支持率を上げるために北朝鮮に尽くし過ぎた」などと懸念する声の他、「結局のところ方法は1つ。文大統領は米国と協力して北朝鮮を滅ぼし、朝鮮半島に韓国の国旗を掲げること。これを実現させれば文大統領は歴史に残る」と主張する声も上がっている。(翻訳・編集/堂本)
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