2012年2月8日、中国経済ネットの報道によると、中国社会科学院経済研究所マクロ室の袁剛明（ユエン・ガンミン）主任は、中国がEU（欧州連合）へ資金援助する可能性を語った。

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袁主任によると、中国は債務危機に陥っているEUに対し、1000億ユーロ（約10兆円）規模の資金援助をする可能性があると話した。初めは、欧州金融安定ファシリティが発行する債券を数百億ユーロ規模で購入し、最終的に1000億ユーロ規模に達すると予測している。資金規模だけ見ても1950年代にアメリカが欧州に対して行ったマーシャル・プラン（欧州復興計画）に匹敵する。

さらに袁主任は、「中国が欧州に対し大規模な援助を行うのには、一石二鳥の効果が期待できるからで、援助は多くのメリットをもたらすが、リスクは少ない」と話した。最後に袁主任は、予測については完全に袁主任個人の判断に過ぎず、中国政府がこのような計画をしているわけではないと強調していた。

しかし、温家宝首相が2日にドイツのメルケル首相と会談した際に、中国が欧州支援策を強化すると言明、さらに政府公式サイトで欧州支援は中国をも助けると発表したため、多くの人は中国政府が欧州に対して大規模な支援を行う可能性は高いと予測している。（翻訳・編集/内山）