春節期間中、中国人の海外高級品消費額72億ドルに急増=高級ブランド品を積極購入―中国

Record China    2012年2月7日(火) 7時37分

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1日、米非営利団体の世界高級品協会(WLA)が発表した最新のデータによると、春節期間中国人の国外高級品消費額の累計は72億ドルに達した。写真は北京市にある世界の有名ブランド。

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2012年2月1日、米非営利団体の世界高級品協会(WLA)が発表した最新のデータによると、春節期間中国人の国外高級品消費額の累計は72億ドルに達した。中国経済新聞ネットが伝えた。

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消費額は前年同期比28.57%増加。予測の57億ドルを大きく上回り、記録を更新した。2011年と10年の春節での海外高級品消費額はそれぞれ56億ドルと49億ドルだった。

データ発表後の反響は大きく、ネットでは「良心のかけらも感じられない」「そんなに欧米品が好きか」など、海外で消費することに対し理解できないとの意見が多く見られた。

現在の中国国内の消費低迷と国の内需拡大への努力を考えると、国外での高級品消費が増加する現象に対し不満を抱くのも分からなくもないが、国外でお金を使う金持ちの彼らにもそれなりの理由がある。

同協会の調査によると、中国人は休日の国外高級品消費者の中で最も購買力を持つ団体になったという。また、国外で高級品を購入する理由について、72%の人が「国外の価格のほうがお得だから」、69%の人が「国外のデザインの方が豊富なため」、45%の人が「原産国で現地のサービスを受けたいから」と答えた。

香港・マカオ・台湾での高級品消費の持続は、安定した供給が大きく関係しているという。また、世界各国の主要百貨店では、中国本土の消費者を呼び寄せるべく、中国色に染まり、歓迎ムードが漂っている。中には中国語ができるスタッフを雇用し、行き届いたサービスで中国人消費者を迎えるところもある。中国人は今や多くの国で消費の主役になっている。

中国人消費者が国外で気前よく大金を使うのには、価格や質、サービスの面で国内と国外の大きな差が原因の1つである。

国外に出る旅行客は富裕層が多く、消費も高級品が多い。そのため、海外での消費状況から国内の一般大衆の消費能力を判断すべきではない。

しかし、内需を拡大する場合、国内で供給する物の品質やデザイン、価格面で国外との差が重要であり、国外との差を埋め、購買力の流失及び軽減を防ぐ必要がある。

だが残念なことにこの方面での動きは少ない。高級品関税1つにしても、長いこと減税を要求しているが、関連部門の利益に影響するため、いまだに実現していない。さらに劣悪品は根絶されておらず、文化については語るまでもない。

高級品購買力の流失に対しては、傍観するのではなく、再確認が必要だ。再確認後に有効策を積極的に打ち出し、購買力の回帰を促すべきである。そうでないと、おそらく来年も国外消費額は記録を更新してしまうだろう。(翻訳・編集/内山)

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