世界のオークション界に殴り込みをかける中国―英メディア

Record China    2012年2月5日(日) 11時26分

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3日、世界の美術品オークションをけん引してきたサザビーズとクリスティーズだが、中国のオークション会社が新しいライバルとして登場した。写真は11年8月、湖北省武漢市で行われたオークション。斉白石の作品が420万元(約5040万円)で落札された。

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2012年1月30日、英BBCによると、18世紀以来世界の美術品や骨とう品のオークションをけん引してきたサザビーズとクリスティーズだが、この10年余りの間に、中国のオークション会社が新しいライバルとして登場した。世界の芸術品市場が中国ニューリッチの手にかかり、どのように変わっていくのか。2月3日付で環球時報が伝えた。

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フランスオークション委員会のデータによると、世界のオークション会社トップ20社中、半数が中国の企業で、うち5社がトップ10に入る。6年前までポーリーインターナショナルオークション(北京保利国際拍売有限公司)は存在しなかったが、現在は中国最大かつ世界3位のオークション会社にまで成長している。チャイナ・ガーディアン・オークションズ(中国嘉徳国際拍売有限公司)も開業は93年だが、現在は世界4位となっている。

中国の億万長者が自国の遺産を求めるのに伴って、中国の美術品市場は過去5年で一気に成長した。多くの人がピカソやアンディ・ウォーホルの作品を購入できるほどの大金で中国画を求めるようになり、最も売れる画家の地位は2011年に中国画家の張大千(ジャン・ダーチエン)と斉白石(チー・バイシー)に取って代わられた。

しかし、このような業界の急速な成長には不当な行為という負の側面ももたらされる。出品者や画家本人が値段をつり上げるために高額で入札したり、売り出された絵が贋作(がんさく)だったということもある。代金の未払いや遅延も問題になっている。2011年4月末までで、2010年秋季の落札額1000万元(約1億2000万円)以上のオークション品の5分の2が支払完了していない。中国には数千社のオークション会社があるが、うち一部は非合法なオークションにかかわっているとされ、業界全体のイメージダウンにもつながっている。

ガーディアンとポーリーは欧州や北米に事務所を設立したが、これまでのところ、クリスティーズやサザビーズの地盤で挑戦しようというのではなく、海外にある中国芸術品を購入するためと言われている。ある収集家は「彼らはサザビーズやクリスティーズと同レベルとは言えないが、追い上げているところだろう」と評価している。(翻訳・編集/中原)

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