2018年3月18日、韓国・KBSによると、韓国軍が韓国の首都圏を狙う北朝鮮の長射程砲を破壊する戦術誘導ミサイル部隊を新設することが分かった。

記事によると、韓国軍は10月に現在の陸軍第1軍司令部と第3軍司令部を統合した地上作戦司令部を創設する予定だが、誘導ミサイルを主力とする火力旅団を新設し、地上作戦司令部直轄の部隊として配置するという。

戦術ミサイルは有事の際、軍事境界線近くに集中配備されている北朝鮮の長射程砲を攻撃するために用いられるとのこと。精密誘導機能が搭載されているため、坑道に隠されている北朝鮮の長射程砲の基地も無力化できるとみられている。

合同参謀作戦本部のシン・ウォンシク元本部長は「（地上作戦司令部火力旅団は）首都圏を脅かす長射程砲を開戦初期に無力化する火力手段になる。熱圧力弾が弾頭に搭載されるため、洞窟の中にある全てのものを焼き尽くすことが可能」と説明した。また韓国国防部は最近、北朝鮮の核・ミサイルの脅威に対応する「キルチェーン」の概念に長射程砲の脅威も含め、名称を「緊急脅威標的打撃」に変更する案も検討中とのこと。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「こんな内容を公にしてもいいのか？」「北朝鮮はスパイを送り込まなくても、韓国メディアが軍事情報を教えてくれるから楽でいいな」「KBSは韓国の味方なのか敵なのか」「北朝鮮より韓国内部に敵がたくさんいる」「軍事機密の漏洩に等しい」など、韓国軍の動きが公開されたことへの批判の声が寄せられた。

また「原子力空母や原潜も造ろう」「核ミサイルの開発も必要だろう」などさらに強力な武器の開発が必要とする声も見られた。

その他「朝鮮半島の平和を望む」「今すぐの統一は望まないけど、平和ムードはつくってほしい」などとするコメントもあった。（翻訳・編集/三田）