旧正月の爆竹で空気を汚すのをやめよう!「つもり募金」でPM2.5測定機を―中国環境NGO

Record China    2012年1月21日(土) 11時5分

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20日、中国の旧正月といえば、盛大に爆竹を鳴らして祝うのが習わしだが、空気を汚すという弊害も。そのため、今年は爆竹を控えてその分をPM2.5測定機の購入資金に充てようという「つもり募金」が呼び掛けられている。写真は19日、スモッグに覆われた北京。

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2012年1月20日、中国の春節(旧正月、今年は1月23日)といえば、盛大に爆竹を鳴らして祝うのが習わしだが、空気を汚すという弊害も問題視されている。そのため、今年は爆竹を控えてその分をPM2.5測定機の購入資金に充てようという「つもり募金」が呼び掛けられている。新京報が伝えた。

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呼び掛けているのは中国の環境NGO「達爾問自然求知社」。中国では旧暦大みそかの晩に爆竹を鳴らして祝う習慣があるが、それによる大気汚染も深刻。達爾問自然求知社が集めたデータによると、中国の各大都市では春節期間に大気汚染の急激な悪化がみられ、旧暦大みそかの晩が年間を通じて最も汚染がひどい日になっていた都市もあった。

そこで、「環境に優しい年越し」が呼び掛けられた。爆竹を買ったつもりでその分を有害な微小粒子状物質「PM2.5」の測定機を購入する資金に充てようというもの。中国で発表されている大気汚染指数の基準は浮遊粒子状物質「PM10」で、それより粒子が小さく肺がんや心臓病などの原因とされる「PM2.5」は含まれていない。

北京の米国大使館は独自に「PM2.5」を測定し、空気の質が警戒レベルを超えていると発表する時もあるが、同じ日の中国政府発表の空気の質は「軽度の汚染」というずれが生じている。

集まった「つもり募金」で各都市にこの「PM2.5」の測定機を設置すれば、政府発表を待たなくとも独自に測定することができる。爆竹が控えられれば、春節期間の深刻なスモッグも改善されるので、まさに一石二鳥というわけだ。測定機は1台2万5000元(約30万円)。募金は1口25元(約300円)から受け付けている。(翻訳・編集/NN)

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