石塔によじ登った観光客が落下、元代の文化財が破損―上海市

Record China    2012年1月17日(火) 11時38分

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16日、新民晩報によると、上海市郊外の南翔村にある古猗園で、写真撮影のために石塔によじ登った観光客が落下、塔の装飾物と柵が破損した。写真は破損した石塔。

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2012年1月16日、新民晩報によると、上海市郊外の南翔村にある古猗園(グーイーユエン)で、写真撮影のために石塔によじ登った観光客が落下、塔の装飾物と柵が破損した。

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古猗園の公式ミニブログによると、破損したのは元代(14世紀)に作られた万安塔という文化財だという。

職員によると、塔の前で写真を撮っていた男性二人組のうち、一人が柵を越えて高さ8mの石塔によじ登っていた。男性が写真を撮り終えて塔から降りようとしたところ、足を滑らせて落下、はずみで数十キロある球形の「刹座」と呼ばれる装飾物も落下し、柵にぶつかった。男性にケガはなかった模様。

監視カメラが一部始終を録画していたが、職員が来た時にはすでに二人の姿はなく、無残な光景だけが残されていた。幸いにも壊れたのは柵の方で、塔の装飾物の外面には目立った損傷はなかったという。

塔はすでに修復作業が行われており、春節頃には元の姿が見られる見込みで、公式ミニブログでも修復状況が報告されるという。古猗園側は「文化財の安全確保のため、今後は監視員とボランティアで見回りを強化したい」とコメントしている。

事件後、ネットユーザーからも「一時の楽しみのために園内の文化財や設備を破壊することは許されない」と、マナーを守った見学を呼びかける声が上がっている。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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