Record China 2012年1月13日(金) 6時45分
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11日、新華ネットの報道によると、中国のレアアース輸出が10、11月で連続回復した。写真は内モンゴル自治区包頭市にあるレアアース採掘現場。
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2012年1月11日、新華ネットの報道によると、2011年1〜11月、中国が輸出したレアアース鉱物、レアアース金属・混合物は前年同期比7.3%減の4万9061トンだったが、減少幅は1〜10月の8.2%より小さかった。12月21日、中国税関統計照会サービスセンターのデータで明らかになった。具体的には、11月の輸出は4088トンで、10月よりも7.3%増え、2カ月連続で回復した。
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輸出量が2カ月連続で回復したことについて、原料情報サービスの百川資訊のレアアース担当アナリスト杜帥兵(ドゥ・シュアイビン)氏は「年末の商品手当てによるレアアース需要はいくぶん増加するだろう。例えば、タイの洪水によるハードディスク危機が過去のものとなり、いま再び操業が始まれば、ネオジム鉄ホウ素の需要が増える可能性もある」と述べた。
ただ、国外需要の落ち込みと税関の制限価格という二つの影響で、レアアース輸出の低迷はなお争いのない事実だ。「現在、中国は世界最大のレアアース輸出国だが、世界全体の経済情勢の影響を受け、その輸出も冷え始めている」。21日、杜氏はこのように述べ、欧州市場の経済落ち込みがレアアース需要の不振を招き、国内企業の受注を大幅に減少させたと分析した。
需要の伸び悩みが続くほか、税関の価格制限が企業の輸出に及ぼす影響は同様に見過ごすことができない。国内のレアアース輸出企業筋は「価格の逆ざやはわれわれにとってやっかいであり、酸化セリウムを例に挙げれば、今年第3四半期の税関の輸出価格、つまり制限価格はキログラム当たり138ドルだが、10月の海外の取引価格は約55ドルだ」と語った。
資料によると、税関は一部のレアアース製品が一定の価格を下回らないよう規定しており、企業が外国と貿易をする場合、この制限価格を下回ってはならない。現在、国内のレアアース価格は下落しているが、これまでずっと高かったことから、税関は一部のレアアース品種の制限価格を下げていない。
ある企業は、より多くの国際レアアース市場価格の調査に乗り出し、税関に制限価格の一刻も早い引き下げを申請できるようになることを望んでいるという。
これについて杜氏は次のように述べた。「税関の制限価格がレアアース輸出に影響を及ぼすことは間違いないが、制限価格が下がれば、レアアース輸出への影響がさらに増大するだろう。取引は通常、価格が上がれば(もっと上るかもしれないと考えて)買い、価格が下がれば(もっと下がるかもしれないと考えて)買わないものであり、もともと注文しようとしていた顧客は、税関の制限価格が引き続き下がるかもしれないと考えて、注文を先延ばしにするかもしれないからだ」。(編集/内山)
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