Record China 2012年1月11日(水) 23時57分
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10日午後(現地時間)、イタリアの首都・ローマで、中国人が犠牲となった強盗殺人事件に抗議し、治安改善を求める中国系住民のデモ行進が行われた。写真はローマ。
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2012年1月10日午後3時から5時(現地時間)にかけ、イタリアの首都・ローマで、1万人を超える中国系住民によるデモ行進が行われた。11日付で南方日報が伝えた。
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今月4日に強盗殺人の犠牲者となった在住中国人男性と、わずか2歳だった愛娘を悼み、イタリア政府に治安の改善を呼びかける抗議活動としてデモ行進が行われた。ローマ当局の許可を得たこのデモには、ミラノ、フィレンツェ、プラトなどイタリア全域から中国人団体、学生団体が賛同し、派遣された各団体の代表らもローマで集結した。
1月4日午後9時、ローマの街角で強盗殺人事件が発生した。被害者となった中国系の男性と妻、娘の一家3人は仕事を終えて帰宅途中に2人の若者に襲われ、さらに狙撃された。男性は胸に銃弾を受け即死、2歳の娘は頭部に弾丸を受け、病院に搬送途中で亡くなった。妻は負傷したものの一命を取り留め、病院で治療を受けている。
中国在イタリア大使館の陳国友(チェン・グオヨウ)参事官は、「ローマで中国人が強盗傷害事件の犠牲者となったことは、民族差別や排他主義によるものではない。大使館は、中国系住民が自発的に平和を希求する活動を行ったことに賛同し、犠牲者には心から哀悼の意を表したい。イタリア政府には中国人団体と共に、社会治安の改善を求める。同時に、中国系住民が正しく事件の性質を見極め、理性的かつ合法的な手段で活動することを望む。過度に感情的になって不慮の事態を引き起こし、中国系住民の安全な生活環境や、中伊の友好関係に影響を与えることがないように希望する」との声明を出した。
今回の抗議活動は現地でも支持を集めており、イタリア労働組合、民間団体、移民組織などからの声援を得ている。中国系住民以外にも数千人が今回のデモに参加しているという。(翻訳・編集/渡邊英子)
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