Record China 2018年3月6日(火) 9時20分
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中国各地で自転車の経済性などが見直され、専用の高速道路が設けられているが、コストの高さなどから懐疑的な見方もある。写真はアモイの自転車専用高速道路。
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2018年3月4日、参考消息(電子版)によると、中国各地で自転車専用の高速道路が設けられていると英紙フィナンシャル・タイムズが報じた。
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住宅都市農村建設部が定めた歩行者と自転車に関する都市計画のガイドラインに「自転車専用道路」が明記され、2017年1月、世界最長の自転車専用の高速道路「アモイバイシクルスカイウェイ」が福建省アモイ市に誕生した。
アモイバイシクルスカイウェイは「利用できるのは自転車のみ」という中国初の高速道路。バス・ラピッド・トランピット(BRT)の専用高架道路の下に設けられた高さ5メートルの高架道路で、片側車線2.5メートルの専用路が市内の住宅地や公共施設などを結ぶ。全長は約7.6キロだ。
歩行者や三輪車、原動機を持つ乗り物は利用できず、違反者は取り締まりの対象となる。同年7月の時点で、1日平均4000人が利用しており、最高1万2000人が利用したという。
中国はかつて「自転車王国」と呼ばれるほど自転車が生活に浸透していたが、経済成長につれて姿を消していった。しかし、近年はその経済性などが再評価され、こうした自転車専用道路が各地に設置されつつある。
北京でも専用道路の建設が進められており、18年の開通を予定。広東省広州市や四川省成都市でも大規模な自転車専用道路の建設が計画されている。
しかし、その一方で自転車専用道路の普及に懐疑的な見方もある。自転車専用道路は高架道路として設けられており、交差点や信号がなく安全性は高く、平均時速は25〜30キロと快適だが、建設コストの高さに対して通行量はそれほど多くはない。また、利用は天気にも左右されることになる。
自転車専用高速道路の試みはまだ始まったばかり。現在設置が進んでいる高架道路は1級規格の幹線道路であり、今後は毛細血管の役割を担う2〜3級規格の道路も設置されていくことになり、利便性はさらに高まるとみられている。(翻訳・編集/岡田)
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