中国国営メディアと企業が癒着か=疑惑の企業・団体が公益賞を受賞―米メディア

Record China    2012年1月6日(金) 15時47分

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4日、米華字メディア・多維ニュースは、牛乳への基準値を超える発がん性カビ毒「アフラトキシン」混入事件を起こした蒙牛乳業や、不正蓄財や寄付金横領疑惑が報じられている公益団体が中国国営メディアから表彰されていたことを伝えた。写真はスーパーに並ぶ蒙牛製品。

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2012年1月4日、米華字メディア・多維ニュースは、牛乳への基準値を超える発がん性カビ毒「アフラトキシン」混入事件を起こした蒙牛乳業や、不正蓄財や寄付金横領疑惑が報じられている公益団体が中国国営メディアから表彰されていたことを伝えた。

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2011年12月16日、北京市政府が主管する京華時報主催の「2011年京華公益賞授賞パーティー」で、カビ毒混入事件に揺れる蒙牛乳業が「最も社会的責任を果たした企業」賞を受賞していた。また、15億元(約180億円)を集めてアフリカに学校を建設する慈善プロジェクト「中国アフリカ希望工程」、中国赤十字総会の「寄付情報公表プラットフォーム」が揃って編集部特別賞を受賞したが、両団体は不正蓄財や寄付金横領疑惑が報じられている。

これに対し、「蒙牛が事件を起こした時期に『社会的責任』とは、責任に対する皮肉か」「資本と権力の前では誰しもひざを屈するものかもしれないが、メディアのこのような行いは実に残念だ。これも出来レースで、進んで自らの名を汚しているのか」など、強い批判の声が上がっている。

京華時報側は、編集部特別賞に批判が寄せられていることは認めたが、「各公益団体からは京華公益賞に肯定的な評価を頂いている。賞は責任あるメディアとしての精神を体現したもの」とコメントしている。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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