朝鮮南北戦争勃発でも中国は出兵せず―米シンクタンク

Record China    2011年12月30日(金) 8時54分

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30日、米シンクタンクによる北朝鮮新指導部が起こしうるアクションの分析・予測を米オンライン紙が掲載した。写真は38度線に位置する板門店の北朝鮮軍兵士。

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2011年12月30日、米ハフィントン・ポストが、米シンクタンクによる北朝鮮新指導部が起こしうるアクションの分析・予測を掲載した。環球網が伝えた。

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記事は、金正日総書記の死亡によって緊張が高まる北朝鮮が、大砲の発射、遠距離ミサイルの発射実験、核実験などを行うことを予想。北朝鮮はさらに韓国に奇襲攻撃を仕掛け、日米などの増援部隊が到着する前に在韓米軍を含む韓国軍に致命傷を与える可能性もある、などと指摘した。ただし、12年中に実際に朝鮮半島で南北戦争が勃発(ぼっぱつ)する可能性は極めて低いだろうとしている。

同記事は朝鮮半島の今後について、4つの可能性をシミュレートしている。第1――北朝鮮が韓国を刺激し開戦、その後国際社会の韓国支援により韓国主導での統一。この場合戦争は数カ月で終結し、中国は静観を決め込むと予想。

第2――北朝鮮による対韓国奇襲攻撃の後、長期戦に突入。日米などの増援部隊が到着前に韓国軍は壊滅というシナリオだ。日本などの米軍基地もミサイルで攻撃するが、米国の核報復を恐れ核兵器や生物兵器は使用しない。中国はこのシナリオは何としても阻止しようとするだろう。

第3――北朝鮮は韓国に軍事行動を発動するも、次の瞬間から和平協議に持ち込もうとする。平壌は米韓合同軍により攻撃を受け、北朝鮮が報復。その間に北朝鮮の新指導層が国内世論の支持を集め、中国は北朝鮮が壊滅する前に和平工作が成功するよう圧力を掛けてくる。

第4――泥沼化。金正恩は国内での権力を固めるため、故意に韓国を刺激。北朝鮮は軍事作戦と和平工作の同時進行を狙うが、韓国と米国が和平協議のテーブルに着くことを拒否する。この場合、米韓は孤立し、欧州は韓国を非難するということも考えられる。中国がいずれの側に付くとしても、中国は極めて重要な役割を演じることになる。(翻訳・編集/津野尾)

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