世界も注目の「籠城戦」引き起こした烏坎村問題で政府側が譲歩へ―広東省汕尾市

Record China    2011年12月21日(水) 11時35分

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18日、広東省汕尾市政府トップらは、抗議活動を続ける汕尾市陸豊市烏坎村の村民代表約500人と会見、事態打開に向けて交渉した。19日には記者会見を開き、メディアに状況を伝えている。写真は汕尾市風車島。

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2011年12月18日、広東省汕尾市政府トップらは、抗議活動を続ける汕尾市陸豊市烏坎村の村民代表約500人と会見、事態打開に向けて交渉した。20日、南方日報が伝えた。

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人口1万3000人の漁村・烏坎村。血縁で固められた村政府幹部が村の土地を勝手に開発業者に売却するなどの不正を続けたため、村民が反発。今年9月に既存の村政府とは異なる自治組織を結成し独自の選挙を行うなどの抗議活動を続けてきた。

先日、当局に連行された烏坎村代表の一人、薛錦波(シュエ・ジンボー)さんが急死。当局は突然死と発表したが、村民は納得せず、烏坎村と当局の対立は激化していた。村は武装警官に包囲され、食料の持ち込みが許されない状態になるなど、籠城戦の相をを呈していた。

海外メディアが大々的に報道し、包囲を突破して村内を取材する外国メディア記者も現れるなど注目が高まるなか、当局も譲歩する姿勢を示している。18日に汕尾市政府は村民代表と話し合いを行い、19日にはメディア向けに記者会見を開いた。

事件の発端となった村の土地404ムー(約27ヘクタール)を村民に返還。同時に開発業者の損失も政府が負担した上で、村民と協議の上で開発計画を再検討するという案を村側に伝えたという。また村民の不満を買っていた村政府幹部はすでに共産党紀律部門に拘束され、取り調べを受けている。

鄭雁雄(ジョン・イェンシオン)汕尾市委書記は、村政府幹部が長期間権力を握っていたことが背景となって起きた村内部の利益紛争だと事件を分析し、必ずや円満に事件を解決できると強調している。(翻訳・編集/KT)

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