Record China 2007年2月12日(月) 11時35分
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雲南省と四川省の間に位置する瀘沽湖では観光開発が進み、美しい景観や少数民族の風俗習慣を求めて多くの観光客が訪れるようになった。そのため「神秘の湖」のおもかげが薄れつつあるという。
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瀘沽(ルーグー)湖は四川省と雲南省の境、海抜2688mにたたずむ透明度の高い湖だ。面積50平方キロメートル、周囲を豊かな自然に囲まれ、「神秘の湖」とも呼ばれている。湖には5つの島、3つの半島、17の砂浜、14個の湾があり、懐かしさを感じさせる木造家屋が建ち並ぶ。
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湖の周辺には妻問い婚を続け、母系社会を維持することで知られるモソ人が住んでいる。ここを訪れた人々は、モソの少女が漕ぐ丸木舟に乗って湖上に浮ぶ各島を巡る。清楚なモソの少女と古い丸木舟、穏やかな漁民の歌声が織りなす瀘沽湖の景観は、「湖上三絶」と呼ばれ愛されている。
桃源郷のように美しいこの湖の自然は、しかし最近急速に失われつつあるという。原因は10年間におよぶ大規模な開発が行われた結果、ここを訪れる観光客が飛躍的に増加したためだ。彼らは美しい景色と、独特な風習を持つモソ人の評判を聞いてやって来る。商売上手なモソ人は、みやげ物屋や宿を開き、民族の踊りや歌を披露、風俗習慣について説明を行うなどし、観光地化に拍車をかけている。住民が少なく、それまで汚染とは無縁だったこの地域も、多くの人の訪問による悪影響を免れ得ないのだ。
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