2011年12月1日、新民晩報によると、上海市に女性専用の人材教育機関として上海女子大学が誕生することが分かった。学歴とは関係なく、女性としての造詣（ぞうけい）を深め、女性人材の成長を促進する目的だという。

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上海市婦女聯合会によると、中国には現在、女性専用の教育機関が2種類ある。1つは普通高等教育の女性専用の大学（大学院以上も含む）であり、もう1つは女性社会人・上級管理職向けの人材教育機関である。

上海市においては、10年現在、各大学に占める女子学生の割合は52．33％、大学院は同48．48％、博士課程は同36．21％となっており、女性に対する高等教育はすでに十分に実現されている。そのため、今回設立する上海女子大学は、学歴とは関係なく、女性としての造詣を深めたり、人材の成長を促進していく目的だという。

上海女子大学は、上海市教育委員会と上海市婦女聯合会が合同で設立を進めており、12年に設立準備を完了し、16年までに開校する予定。開放的な大学として上海の女性に総合的な教育を提供する基地となることを目標とし、異なる年齢の異なるレベルの女性ニーズに応えるべく、様々なコースを開設していく。例えば、低年齢層向けの女性礼儀作法講座や結婚準備講座、妊娠・出産前の教育講座、女性としての素養、文化、レジャー、ファッションを学ぶ講座など多種多様な講座を予定している。また、各種職業訓練講座も併設し、農村から出稼ぎにきた女性など地方出身者へも対応していく。

さらに、各講座を大学構内だけでなく、各地区に設置予定の分校や各地区にある婦女連合会などにも開設し、3段階に及ぶネットワークを形成していく。併せて、ネット上にも講座を開設し、より多くの女性に普及させていくとしている。（翻訳・編集/HA）