人民網日本語版 2018年1月31日(水) 20時0分
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旅行する1匹のカエルが主人公のスマホゲームが発表されてからわずか数週間で、中国で爆発的にヒットしている。その原因は一体何なのか、説明するのは難しい。
旅行する1匹のカエルが主人公のスマホゲームが発表されてからわずか数週間で、中国で爆発的にヒットしている。その原因は一体何なのか、説明するのは難しい。米紙ニューヨーク・タイムズの報道を引用して参考消息網が伝えた。
ゲームの名前は「旅かえる」。携帯用ゲームアプリの開発を手がける「ヒットポイント」がこのほどリリースした。同社は2014年に、ごはんとグッズを置いて庭先に集まったネコを眺めて癒されるという人気ゲーム「ねこあつめ」を発表している。「旅かえる」では、1匹のカエルが家で食事をしたり、読書をしたりする。ユーザーは庭に生えるクローバーを集め、そのクローバーでカエルが旅行する際に必要な食べ物や装備を購入できる。カエルが旅行に出かけると、どのくらいしたら戻ってくるのかはわからず、時に数時間、長い時は数日間戻ってこないという。カエルが戻ってくると、旅先で撮影した写真や土産を持ち帰る。カエルは旅から戻り、しばらく休むと再び旅に出かけていく。
報道によると、爆発的なヒットにはさまざまな原因が考えられるが、このようなスタイルが中国のスマホゲームアプリユーザーがずっと待ち望んでいたものだといえる。中国メディアは、「『旅かえる』は中国のアップルストアの無料アプリのジャンルですでに1位になっている。このゲームアプリはSNS上で幅広い注目を集め、多くのユーザーが自分のカエルの旅行記録となる写真をネット上に投稿している」とした。
また、このゲームがこれほどまでに人気を集めた理由は簡単に分かるものではないとする報道も見られる。しかし、その理由として、まず初めに、ゲームの主人公であるカエルがかわいらしいという点が挙げられる。一部のユーザーは間接的に旅の感覚を味わえる点が気に入っており、しかも遊び方がとてもシンプルな点も気に入っている理由に挙げている。
会計士の余さん(28)は、「このゲームではやることがそこまで多くないし、複雑なことを考える必要もない。他のユーザーと競争するゲームでもないので、とても気楽に遊べる」としている。
このゲームは子育てとも密接な関係があり、カエルが旅に出る前に、ユーザーは弁当を用意しなければならない。また、中国語では「蛙」と子供を意味する「娃」が同じ発音となる。
北京在住の大学院生の高朗さん(22)は、「私も友達も自分が育てているカエルを『カエル息子』と呼んでいる。カエルを育てると、親の気持ちが突然分かるようになるというか、少なくともある程度理解したような気持になる。また、今後自分が遠くに旅行に行ったときには両親にできるだけ旅先の写真を送ろうという気持ちになった」と話す。
一方で中国メディアは、「このようなゲームアプリの流行に流されてはいけない。充実した生活を送り、『旅かえる』を遊ぶだけの孤独な若者になってはいけない」と人々に呼び掛けている。
北京のある医療機器メーカーでマーケティング主任を務める朱娟さん(35)は、「一部のユーザーはこのゲームを子育てに例えているが、私には3歳の娘が一人いるのでわかるが、実際の子育てとはこういうものではない」としている。(提供/人民網日本語版・編集/YK)
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