人民網日本語版 2018年1月31日(水) 7時50分
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河野太郎外相が27、28両日に招待を受けて中国を公式訪問した。新年早々の訪問で、河野外相にとっては就任以来初の訪中でもあり、日中間の働きかけ合いがことのほか注目された。資料写真。
河野太郎外相が27、28両日に招待を受けて中国を公式訪問した。新年早々の訪問で、河野外相にとっては就任以来初の訪中でもあり、日中間の働きかけ合いがことのほか注目された。(文:華益声・国際問題専門家。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
日本メディアによると、河野外相の訪中は両国関係の改善の勢いを加速することが大きな目的だ。日本側は安倍晋三首相と習近平(シー・ジンピン)国家主席の相互訪問を後押しするとともに、日本側が議長国を務める日中韓サミットを早期に開催することを望んでいる。
効果を見ると、河野外相の訪中は日中関係にプラスの色彩を添えた。
両国は関係発展を促進する歴史的節目を重視。日中ともに「初心を忘れず」、平和友好条約締結40周年及び中国の改革開放40周年を契機に双方関係が新たな段階へ進む後押しをする考えを表明した。双方は、両国関係の改善・発展に対して上層部交流のリーダーシップを発揮するとし、新たな日中韓サミットの早期開催で同意するとともに、ふさわしい環境を整えるとした。
両国は両国関係を支える重要な原則を確認した。日中は相互信頼の促進とパートナーシップの発展を堅持する。中国の核心的利益と重大な利益に関わる問題に対して、日本側は肯定的に応じ、引き続き1972年の日中共同声明の規定に照らして台湾に関する問題を扱うと表明し、チベットとウイグルの問題が中国の内政であることを認め、問題を適切に扱いたいとした。
両国は溝の適切な管理・コントロールという重要な目標を重ねて表明した。歴史問題は両国関係の発展を長期にわたり妨げている。中国側は歴史問題が重大かつ敏感な問題であり、日本側が歴史を鑑として初めて日中関係は未来に向かうことができることを重ねて強調した。領有権争いなどの問題は短期解決は困難であり、現在の重点は自制を保つとともに不測の事態の発生を避けることだ。双方は海空連絡メカニズムの構築についての原則合意を歓迎し、早期の署名と実施を望むとした。双方は共に努力して東シナ海を平和・協力・友好の海にするべきだ。
両国は実務協力推進の努力の方向を明確にした。日本は「一帯一路」建設への参加、3国間協力の模索に比較的明らかな意欲を示した。中国は開かれた包摂的な姿勢でこれに応じ、「一帯一路」建設への日本側の参加を歓迎した。
現在、日中関係の改善が双方の努力にかかっていることは明らかだ。日本は最近、対中関係について前向きな姿勢を示した。安倍首相は国会演説で対中関係の改善を重要な施政課題として挙げた。中国は周辺外交への取り組みを強化し続け、「親誠恵容」の理念及び近隣国と親しくし、近隣国をパートナーとする周辺外交方針に従い、周辺諸国との関係を深めている。中国は現在の日中関係発展の成果を大切にしている。
だが日中関係改善の勢いは堅牢というわけではない。日本国内では依然保守勢力が中国の台頭を強く警戒し、中国を潜在的対戦相手と見ている。一部の者は日米同盟を強化し、同盟システムの構築をさらに進めることで、中国を戦略的に封じ込めると騒ぎ立ててる。日本の侵略の歴史を否認し、軍国主義の犯罪行為を洗い流そうと愚かにももくろむ極右勢力もいる。さまざまなマイナス要因が日中関係の発展を妨げ、両国民の感情を傷つけ、地域の平和と安定にも影響を与えている。
したがって中国は両国が共に努力し、同じ方向に向かうことを呼びかけ、特に対中政策の後退を避けるべきだと日本側に注意を促している。2018年は日中関係が正常な発展の道に戻るチャンスの年であり、両国関係の発展は正念場にある。チャンスをしっかりとつかめるかどうかの鍵は、日本側が口頭での発言をどう実際の行動に移すかにある。(提供/人民網日本語版・編集/NA)
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