世界中のダイヤがなくなる?中国人のぜいたく品購入はどこまでいくのか―英紙

Record China    2011年11月28日(月) 10時7分

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22日、中国で高まっているぜいたく品の人気は、世界経済の落ち込みに耐えられるのだろうか?写真は老舗ジュエリー店「周大福」。

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2011年11月22日、英紙フィナンシャル・タイムズに「中国のぜいたく品購入、誘惑に勝てるか?」と題した記事が掲載された。中国国内で高まっているぜいたく品の人気は、世界経済の落ち込みに耐えられるのか。ブランド品小売商は自信満々に問題ないと答える。24日付で新華網が伝えた。

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香港で上場を予定している宝石商の「グラフ」と「周大福」の今後の中国市場にかける確信は揺らがない。グラフ社のローレンス・グラフCEOは香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストの取材に答え、中国で10%の人がダイヤモンドを購入すれば、世界中のダイヤモンドが売り切れてしまうと言った。面白い話だが、あり得ないことだ。類似する中国に関する心躍る推測をよく耳にする。アジア人のブランド品好きは止むことはない、おそらく今後もこの分野の需要は成長し続けるだろうという話もよく聞く。

だが、現実を見ると、こうした推測は楽観的過ぎるきらいがある。80年以上の歴史ある老舗宝石商である周大福によれば、中国人はダイヤモンドよりも黄金を好むという。この状況も徐々に変化しており、周大福も高級客にダイヤモンドを多く提供しているが、世界中のダイヤモンドが売り切れるほどとはいえまい。一方で中国大都市で不動産価格が下がり始めており、中国人がぜいたく品需要を抑制できないという言い方は現状に合わない。

もちろん、アジア人の中にはさまざまな考えの人間がいる。ブランド品で身を飾ることで自分の価値を表現しようという人間もいる。米コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニーの消費者心理分析によると、青年層ホワイトカラーは1カ月分の給与に当たる金額の高級バッグを時に購入するという。アナリストの多くも、2012年には中国は日本を超え、世界最大のブランド品小売市場になると予測している。

今後1年で中国の富裕層が不動産市場でつまずいてもなおぜいたく品を購入し続けるなら、ぜいたく品関連企業を潤すだけでなく、次の世代の経済学者もその原因究明で悩ませることになるだろう。(翻訳・編集/渡邊英子)

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