2018年1月26日、韓国でネット右翼が多いとされるインターネット掲示板のユーザー会員が、米NYのタイムズスクエアに、故・盧武鉉（ノ・ムヒョン）元大統領をおとしめる内容の広告を掲載し、物議を醸している。韓国・ニュース1が報じた。

このユーザーは25日、「タイムズスクエアに文在寅（ムン・ジェイン）大統領の誕生日を祝う広告が掲示されたとのニュースを見て感銘を受けた」とし「その広告と同じ場所を契約した」との内容のスレッドを掲載した。それによると、このユーザーは盧元大統領と同掲示板を象徴するジェスチャーをする「MCMOOHYUN（※ネットで強制的にデビューさせられた歌手）」の合成写真を2枚、盧元大統領とコアラの顔を合成した「ノアラ（※ネット上のキャラクター）」の写真1枚の計3枚の写真と、盧元大統領をおとしめるメッセージを掲示するよう広告担当エージェンシーに要請した。同広告は現地時間25日午前零時5分から5分ほど掲載されたとされ、掲示板のユーザー会員らは広告の掲示時間に合わせてタイムズスクエアを訪れ「証拠写真」も撮影したという。

これに先立ち、現地時間の22〜24日には文大統領の誕生日を祝う広告が掲載されていた。同広告の掲載を依頼した文大統領支持者は自身のSNSを通じて「タイムズスクエアの映像を管理する担当者に『このような広告（盧元大統領の広告）を掲示したら、政治的な騒動に巻き込まれる恐れがある』というメールを送るつもり」と伝え、「この事実を盧武鉉財団側に知らせ、法的対応をするよう伝えてほしい」と明らかにしている。

韓国のネットユーザーからは「何てことするんだ」「故人でふざけるのはやめて。罰が当たる」「故人への冒とく罪で訴えられるだろう」「そんなに注目してもらいたい？」「恥ずかしい」など非難であふれている。

話題は広告料にもおよび「いくらの広告？相当かかったんじゃない？」とのコメントも。

一方で、少数派ではあるが「表現の自由を尊重しよう」「かっこいいことやってくれるじゃん」「『私は過去5年間、忠実に北朝鮮の核の報道官の役割を果たしました（※盧元大統領は任期中に太陽政策を進めていた）』。盧武鉉をおとしめるのは正当行為だ」など擁護の声も上がった。（翻訳・編集/松村）