Record China 2018年1月24日(水) 8時20分
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22日、アジア大衆音楽の中心だったJ−POPが衰退し、代わりにK−POPが台頭してくる中、韓国ではその変化の背景に関心が集まっている。韓国メディアはこのほど、両国の大衆音楽の国際的地位に明確な差が発生した理由について報じた。資料写真。
2018年1月22日、アジア大衆音楽の中心だったJ−POPが衰退し、代わりにK−POPが台頭してくる中、韓国ではその変化の背景に関心が集まっている。韓国・毎日経済はこのほど、両国の大衆音楽の国際的地位に明確な差が発生した理由について報じた。
記事によると、1999〜2000年代の韓国では一部の中高生らがウォークマンでXJAPANやSMAP、嵐など日本の大衆音楽を聴くことで、一歩先を行く文化的感受性を誇示していた。しかし現在、韓国の若者はおろか、日本のオリコンチャートでもEXO(エクソ)、BTS(防弾少年団)、TWICE(トゥワイス)、iKON(アイコン)、SHINee(シャイニー)などK−POPが上位を飾っているという。
一方、韓国のガオンチャートが発表した「2017年総決算デジタルチャート(韓国内外の歌手総合)」を見ると、100位圏内に日本の歌手の曲は1曲も見当たらない。対象を海外の歌手に絞っても状況は大きく変わらないそうで、74位に「なんでもないや(RADWIMPS)」、79位に「前前前世(RADWIMPS)」などアニメ映画「君の名は。」の収録曲があるのみとのこと。
欧米圏での注目度も対象的。BTSは昨年、ビルボードのアルバムチャート「ビルボード200」で7位にランクインしており、これはアジア新記録に該当する。またTWICEも昨年、ビルボードが選定する「21 Under 21 2017:Music’s Next Generation(21歳以下の次世代を担う歌手)」で人気アーティストと肩を並べているが、日本の歌手は同リストに名前が挙がらなかったとされる。
両国の大衆音楽の国際的地位に明確な差が発生した理由について、記事ではその一つに「普遍性」を挙げている。音楽評論家のキム・テフン氏は「K−POPは当初、J−POPの形態をまねて勉強していたが、今は両国の音楽の大衆性に差がある」とし、「K−POPは音楽を商品的にアプローチすべく大部分の市場で好まれるリズムやメロディーを持つ反面、J−POPは今でも日本だけの色を固守している」と説明する。韓国の音楽事務所関係者も「日本のアイドルが歌う曲はJ−POPの特色が明らかだが、K−POPは言葉を変えただけでどの国の歌なのか区別し難くなる」と伝え、「K−POP歌手は日本でアルバムを出す時も、かなりの部分において日本的な色彩を加えて発売する」と明らかにしている。
また、一部では「K−POPがJ−POPよりデジタル世代への転換が素早い」という分析も出ているという。韓国の大衆歌謡がストリーミングサービスや動画共有サービスに提供コンテンツを急速に増やす一方で、日本は鈍感だというのだ。
ただし「K−POPが現在の地位を維持するためには覚醒が必要」という批判も。韓国のアイドル専門批評ウェブマガジン「アイドロジー」の編集長は「日本はロック、トランス、渋谷系などジャンルが多彩」と評価、韓国については「アイドル、バラード以外の趣向を持つ人たちが聞く歌が多くない」と指摘している。ある芸能事務所代表も「香港は一時アジア映画産業の代表だったが、現在では産業が残っていない」と例に挙げ、「K−POPをはじめとする韓国大衆文化も、多様性を育てなければいつか中国に取って代わられる」と懸念している。
これを受け、ネットユーザーからは「K−POPのアイドルみんなを応援します」「かつてJ−POPが人気だったって?。BTSの歌を聴いてから話そう!。レベルが違い過ぎる」とK−POP推しのコメントが寄せられている。
一方で「日本の音楽ばっかり聴いてるけど、確かにJ−POPとK−POPはアプローチ方法が全然違う。日本の曲を聴こうとしても動画共有サービスは著作権でほとんど見られない」「そもそもJ−POPは内需市場が大きいから、韓国のように海外市場に進出する必要がない」「日本の音楽は外国進出を考えてない音楽だから、比較することからしておかしい」など双方を冷静に分析する声も。
中には、韓国の音楽界の“闇”を指摘して「K−POP以外の独立ミュージシャンはないがしろにされがち」と嘆くユーザーもいた。(翻訳・編集/松村)
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