売れ残るじゃがいも、困窮した農民がツイッターで売り先募る―甘粛省

Record China    2011年10月18日(火) 7時9分

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10月、中国内陸の甘粛省はじゃがいもの名産地だが、今年は豊作のために価格割れ。通常の半値ほどの値段にまで暴落し、おまけに大量に売れ残っている。そこで古浪県に住む農民の周俊山さんは、全国にじゃがいもを売り出すある手段を思いついた。写真は甘粛省定西県。

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2011年10月、中国内陸の甘粛省。降水量が少ない乾燥した土地柄だけに、じゃがいもの名産地となっているが、逆を返せば、じゃがいも以外の作物に頼ることはできないというのがこの土地の現実だ。多くの農民の唯一の収入源となっているじゃがいもだが、今年は豊作のために価格割れ。通常の半値ほどの値段にまで暴落し、おまけに大量に売れ残ってしまっているという。これでは、この先1年の生活が立ち行かなくなってしまう。そこで古浪県に住む農民の周俊山(ジョウ・ジュンシャン)さんは、全国にじゃがいもを売り出すある手段を思いついた。

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貧しい農村に似つかわしくないその方法とは?なんと、簡易投稿サイト(中国版ツイッター「新浪微博」)で買い手を募ったのである。携帯電話を手慣れた手つきで操り、周さんが3回のつぶやきを放ったのはおよそ2週間前。彼の投稿はあっという間に5万件もリツイートされることになった。中には「テレビでしか見たことのないような人(本人談)」までがリツイートしたという。

とりあえず、省都の蘭州市からじゃがいもの買い手がついたという。まずは5トンを売りさばいた。周さんのニュースは国営テレビ局・中国中央電視台(CCTV)でも「じゃがいもの物語」として取り上げられ、徐々に話題性が広がっている。

周さんは「今年、じゃがいもをうまく売ることができたら、古浪県産のじゃがいもをブランドとして売り出したい」と、夢を膨らませている。(翻訳・編集/愛玉)

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