Record China 2007年2月4日(日) 6時37分
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甘粛省、四川省、青海省にまたがる甘南草原。この一帯は天然の牧草地帯で、牧畜に最適だ。しかし近年地球の温暖化や、過度の放牧などが原因と思われる砂漠化が進んでいるという。
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中国西部の甘粛省、四川省、青海省が境を接する場所に、面積60万平方キロメートルの高原がある。平均標高は3000mで、農作物を育てることはできないが、牧畜には最適の土地だ。実際この高原に位置する甘南(かんなん)草原は、中国でも有名な5大牧畜区のひとつである。恵まれた天然の牧場で、牧畜業の発展にとっての優れた自然条件を備え、観光地としても開発されつつある。
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しかし1980年代以降、甘南草原では牧草地の砂漠化が急速に進んでいるという。最新データによると、この砂漠は毎年4%の速度で拡大しているそうだ。専門家は「自然と人」が問題であると分析する。気候の温暖化により水分の蒸発量が増え、地表の乾燥化が進んでいること。その一方で人口は大幅に増え、過度の放牧と乱伐(らんばつ)が砂漠化に拍車をかけている。これら2つが、草原の急速な砂漠化の原因と考えられている。
最近、防止策として放牧の休止や禁止などの措置をとるとともに、牧草の栽培や放牧をやめて畜舎での飼育を奨励するなどしている。しかしまだ、はかばかしい効果はあがっていない。
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