「毛沢東の大飢饉」で4500万人が死亡、香港大の教授が著書で指摘―米メディア

Record China    2011年10月4日(火) 5時10分

拡大

30日、香港大学歴史学部のフランク・ディケーター教授の著書で、1958年〜1962年の大飢饉の死者は4500万人に上ったと指摘された。写真は9月、毛沢東の逝去35周年を記念して関連書物を読む浙江省の武装警察官たち。

(1 / 4 枚)

2011年9月30日、米ラジオ局ボイス・オブ・アメリカによると、香港大学歴史学部のフランク・ディケーター教授の著書で、1958年〜1962年の大飢饉の死者は4500万人に上ったと指摘された。米華字サイト・多維新聞が伝えた。

その他の写真

記事によると、9月29日に同教授の著書「毛沢東の大飢饉―史上最も悲惨で破壊的な人災1958年−1962年」(中国語版)が出版された。同教授は「実際にどれほどの規模の災禍だったのか、あまり知られていない。この本で中国語世界の読者に少しでも理解してもらえれば」と語っている。2008年に北京五輪を開催する前の数年間、中国が大量の党史文献を公開した際に「この機会を押さえよう」と決めたという。

わずか数年で経済的に米英を追い越すことを目的に毛沢東が推進した「大躍進」政策の失敗により、中国では多数の人が「正常ではない死」を遂げたとされているが、具体的な数については1953年、1964年、1983年の国勢調査で1500万人〜3000万人と結論づけられていた。だが、同教授は公安部門の報告や「大躍進」最後の数カ月に中国共産党が編集した内部報告を基に「4500万人が正常ではない死を遂げた」と指摘した。

同教授はまた、「大飢饉」と呼ばれることについて、「高圧的で異常な暴力によってもたらされた死がうやむやになってしまう」として否定的な見方を示す。当時は13歳の少年が食べ物をほんの少し盗んだだけで、縛られて池に放り込まれ溺死されられたり、真冬に上半身裸で農作業をさせられ、少しでも力が入っていないと殴り殺されたりする人が少なくなかったという。(翻訳・編集/NN)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携