「知り合い社会」から「赤の他人社会」へ、人間不信になる人々―中国

Record China    2011年9月25日(日) 7時39分

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22日、道で転んだ老人を誰も助けようとしない―こうした光景を見かけることが多くなった中国では、見知らぬ他人に対する不信感が根底にあるという。写真は雲南省昆明市の路上で起きたけんか。

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2011年9月22日、都市化が進む中国では人々の社会観も大きく変化している。知り合いばかりに囲まれて生活していた昔と違い、現代社会は見知らぬ人々の集まりだ。このため、他人を信じることができない人が増えているという。人民日報(電子版)が伝えた。以下はその内容。

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道で転んだ老人を誰一人助けようとはしない―最近中国各地でこうした光景が目撃されている。中国人がこれほどまでに見知らぬ他人に冷たいのはなぜか?幼稚園では「知らない人からお菓子をもらってはダメ」「知らない人に玄関のドアを開けてはダメ」と教えられ、お年寄りは「知らない番号からの電話には出ないように。知らない人が勧めるものは買ってはいけない」と言われ、街角には「見知らぬ人から声をかけられても簡単に相手をしないように」とのポスターが貼られる環境下では、誰もが他人に対して強い警戒感や不信感を抱くようになる。

見知らぬ人が助けを求めていても、「下手に助けたら面倒なことに巻き込まれる」と考え、「だまそうとしているだけでは?」と疑う現代人。まず道徳教育の徹底が必要だが、「面倒なこと」が起こらないように法整備を充実させることも大切。そして法律への信頼を回復することが重要だといえよう。(翻訳・編集/本郷)

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