Record China 2011年9月23日(金) 5時41分
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19日、中国では公務員のメンツが最も優遇され、米国は庶民の尊厳が最も優遇されていると論じたコラムが、中国大手メディアの掲示板に掲載された。写真は3月、西安市で新規採用された公務員約500人の宣誓式。
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2011年9月19日、中国では公務員のメンツが最も優遇され、米国は庶民の尊厳が最も優遇されていると論じたコラムが、環球網の掲示板「環球社区」に掲載された。以下はその内容。
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中国人は祖国と米国を比較することが大好きだ。最近では、「中国では、ケンタッキーが1回30元(約350円)、レストランは100元(約1190円)、リーバイスのジーパンが1本400元(約4770円)、シャレードが1台3万元(約35万円)。米国はケンタッキー4ドル(約300円)、レストラン40ドル(約3000円)、リーバイス20ドル(約1500円)、BMWが3万ドル(約228万円)」との比較がネット上で大流行し、集団で高インフレに対する焦りを語り合った。
その勢いは止まるところを知らず、ついには政府の統率の下でこの高インフレに打ち勝つという自信すら揺るがすほどに。そしてこれが、中国共産党機関紙・人民日報の注意を引いた。同紙は混乱を鎮めるため、「中国では海外ブランドなど高級品は確かに高すぎるが、海外での理髪代は中国の5倍、地下鉄は10倍だ」とする記事を掲載。これにより、少々冗談めいた米中の物価比較がたちまち威厳を帯びてきた。
だが、結局は100%客観的に両国の物価を比較することなどできない。要するに各々が欲しい結果に合わせた比較をしているだけだ。その比較の仕方は主観的な色彩が相当濃い。だから、祖国の偉大な繁栄ぶりを感じたければ、国営テレビのニュース番組を毎日視聴すればよいし、祖国を悪者扱いしたければ、米CNNを視聴すればよい。
ただ、庶民の生活レベルの比較だけは、かなり慎重を要する。米国では月収1174ドル(約8万9000円)または年収1万4088ドル(約107万円)以下の低所得層は食糧配給券がもらえるが、中国の貧困ラインは月収100元(約1190円)または年収1196元(約1万4000円)だ。つまり、中国では4300万人以上の低所得層が肉も食べずにじっと我慢しているのに対し、米国では4600万人以上の低所得層が冷蔵庫をファーストフードで買ったチキンでいっぱいにしているのである。
そのチキン1つにつき、中国は8%も貢献している。この数字は中国が保有する米国債の比率である。米国政府は対外債務の60%を民生や教育につぎ込んでいるそうだ。これはつまり、GDPの成長率や財政収入の伸び、公務員の無駄遣いという面では明らかに中国の方が米国より「メンツ」を保っているが、庶民の生活レベルで比較すると、米国の民衆の方が中国の人民より尊厳が保たれているということを意味する。
今、最も重要な使命は意地になって張り合い、米国を圧倒したと言い張ることではない。問題意識を高め、改革の深化を通じて、公平で正しい社会を実現し、大衆に改革と発展の成果を享受させることである。(翻訳・編集/NN)
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