Record China 2011年9月3日(土) 9時8分
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1日、中国の少数民族・満州族の言語である「満州語」が消滅の危機に瀕(ひん)している。共通語の普及と民族言語への関心の低さが原因だという。写真は最後の満州族の村とされる三家子村。小学校で満州語を教える石君広さん。
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2011年9月1日、環球時報によると、中国の少数民族・満州族の言語である「満州語」が消滅の危機に瀕していると、香港のサウスチャイナ・モーニング・ポスト紙が報じた。66歳になる満州族のある男性は教育を受けるまで共通語が話せなかったが、今では逆に満州語がうまく話せなくなっているという。
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中国には満州族は1000万人余りおり、多くは東北3省に居住している。黒竜江大学満州族言語文化研究センターの趙阿平(ジャン・アーピン)主任によると、黒竜江省チチハル市富裕県の三家子村は満州語が通用する最後の満州族の村とされているが、それでも70歳以上の高齢者18人しか満州語をうまく話すことができない。かつては狩猟や野生動物に関する言葉が数多くあったが、そうした生活とはすでに無縁となっている。
生の満州語を録音して記録している満州族の男性、石君広(シー・ジュングアン)さんは、満州語を話すことができる高齢者がいなくなれば、それと同時に満州語も失われてしまうことを常に実感していると話し、学校で満州語の教育を復活させるなどの活動を行っている。しかし、村人は子供の頃から共通語を話して育っており、先祖から伝わる言葉を話すことにも保存することにも関心を持っていないという。
黒竜江大学満州族言語文化研究センターの趙主任は、満州語の消滅はすでに避けられないとしている。内モンゴル大学による研究では、1961年には三家子村の住民の85%が満州語を話せたが、同センターによるとその割合は1986年には50%、2002年には18%にまで下がっている。(翻訳・編集/岡田)
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