草原の野ネズミ退治、都市部であふれる野良ネコを活用―新疆ウイグル自治区

Record China    2011年8月21日(日) 14時29分

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19日、新疆ウイグル自治区の一部都市では野良ネコを捕まえて草原に放ち、野ネズミ退治に効果を上げている。写真は武漢の街中の野良猫。

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2011年8月19日、中国では各都市の発展に伴い、野良ネコや野良犬の増加が問題になっているが、新疆ウイグル自治区の一部の都市では野良ネコを捕まえて草原に放ち、野ネズミ退治に効果を上げている。新華社通信が伝えた。

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新疆ウイグル自治区野ネズミ対策指揮部によると、今春、野ネズミによって同自治区の草原が受けた被害は約541万平方メートルで、そのうち深刻な被害を被ったのは248万平方メートルに達した。

同自治区では、草原に繁殖する野ネズミ退治のため、これまでにも様々な対策を講じてきた。90年代以降は、野生のオオタカが野ネズミを捕獲しやすいように、草原の各ポイントに鷹用のT字状の止まり木を設置した。その後も、タヌキを人工飼育し、草原に放ったりした。また、人海戦術による対策も講じてきた。今年は6月初旬までに、延べ1447人を投入し、毒餌242トンや捕獲器を設置した。

こうした対策に加え、同自治区ボルタラ市では、都市部で捕獲した野良ネコ100匹余りを草原に放し、野ネズミ対策を試みている。海抜1100メートルの草原に放された野良ネコたちは当初、環境への適応や餌の確保に苦労した様子だったが、現在はすっかり慣れ、野ネズミ被害や野ネズミの巣が大幅に減少している。

ボルタラ市草原所の李華(リー・ホア)所長は「オオタカやタヌキによる野ネズミ対策に比べ、野良ネコによる方法はコストが押さえられるだけでなく、管理もしやすい。しかも都市部の野良ネコ対策の一助にもなる」と語る。

野良ネコの活用による効果を確信した李所長は、今後遊牧民の各家庭で野良ネコを3〜4匹ずつ飼ってもらい、野ネズミ対策を拡大する方針だという。また、今回のデータをまとめて報告書を作成し、将来的には「野良ネコ活用作戦」を新疆ウイグル自治区の他の都市だけでなく、全国に拡大したいと語っている。(翻訳・編集/HA)

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